インポテンツ
インポテンツ(勃起不全、勃起障害)とはED(Erectile Dysfunction)勃起不全あるいは勃起障害のことです。つまり、勃起できない、または勃起しても持続しない症状を言います。インポテンツ(勃起不全、勃起障害)はストレスなどの「精神的なもの」とあきらめている方は多いようです。確かに精神的な原因もありますが、糖尿病、高血圧症、心臓病、うつ病、薬物治療、手術や外傷などもインポテンツ(勃起不全、勃起障害)の要因になります。年齢を重ねるごとにEDになる確率は高くなっていき、50代以上の日本人男性の、実に5割以上がインポテンツ(勃起不全、勃起障害)の悩みを抱えています。
インポテンツ(勃起不全、勃起障害)は年齢のせいだけではありません。中高年になるとインポテンツ(勃起不全、勃起障害)になる人は確かに増加してきます。インポテンツ(勃起不全、勃起障害)は、運動不足やお酒の飲み過ぎ、タバコの吸い過ぎなど、生活の悪習慣が原因であるケースが多く、また高血圧症、糖尿病など生活習慣病が引き金となることもあります。若い世代のインポテンツ(勃起不全、勃起障害)患者が増加傾向にあるのも、このような生活習慣の乱れが原因と言えます。インポテンツ(勃起不全、勃起障害)は、治療すべき生活習慣病のひとつと考える必要があるでしょう。
インポテンツ(勃起不全、勃起障害)は、男性なら誰でもかかる可能性のあるごく普通の病気であり、なんら特別なものではありません。日本では、インポテンツ(勃起不全、勃起障害)で悩む男性は現在1000万人ともいわれています。
インポテンツ(勃起不全、勃起障害)には軽症のものから全く勃起できないものまで、様々な症状があります。つまり、中高年だけでなく、若年層でもインポテンツ(勃起不全、勃起障害)の可能性があるのです。例えば、いつも勃起を達成することが出来、維持させることに自信が無かったり、仮に勃起したときでも、挿入するのに十分な硬さにならかったりなど、気まずい思いをしたことがあるようであれば、年齢にかかわらずインポテンツ(勃起不全、勃起障害)の疑いがあります。インポテンツ(勃起不全、勃起障害)は治療ができる病気であることを忘れないでください。
心因性EDは心因により、2つに大別できます。
1つは現実心因で、日常のちょっとしたことがストレスとなり、それが原因でインポテンツ(勃起不全、勃起障害)を起こす場合です。例えば、パートナーの女性に「だめな男ね」、「役立たずね」などと言われ、その言葉に敏感に反応し、言葉の衝撃や暴力でEDになったりします。また、結婚生活で奥さんとうまくいかない、経済的なストレスがある、毎日疲れている、など自分自身でほぼ原因に見当がつくものが現実心因です。この場合、カウンセリングや薬の服用で簡単に治ることもしばしばです。
もう1つは日常生活には特に心理的ストレスはないものの、幼児期の体験や性的トラウマなど過去の出来事が原因となり、心の深層にある原因がインポテンツ(勃起不全、勃起障害)を起こす場合です。深層心因の場合、大半は無意識ないし意識下の世界に原因があるため本人には見当がつかず、原因の解明までに長期間要し、治療が難しいケースが多いようです。
心因性EDの「心因」
| 現実心因 | 深層心因 |
|
現実の日常生活における心身のストレスや心理的諸要因が原因・誘因 |
心の深いところの心理的原因・誘因 |
| 緊張過剰、あせり、過労、睡眠不足、心配事、家庭内不和、経済的困窮、パートナーとの感情的トラブル、性的無知、性的未熟、初体験、新婚初夜、早漏、過去の性交の失敗、失恋、嫁姑問題、性感染症、別居、短小コンプレックス、マスターベーションへの罪悪感、妊娠恐怖、不倫、事故や災難、職場のトラブルなど | 抑圧された怒り、憎しみ、妬み、不安、愛憎葛藤、欲求不満、幼少時における心的外傷体験、母子分離不全、去勢恐怖、エディプス・コンプレックス(潜在する無意識的な近親相姦欲求)、ホモ・セクシュアルなど |
加齢によるED
誰でも、速かれ遅かれ年をとると、やがてインポテンツ(勃起不全、勃起障害)の症状がでてくるものです。これは、年齢が上がるにつれて、血管や神経に様々な障害が起こるためですが、特に動脈硬化による血管障害はその原因のひとつです。加齢に伴うインポテンツ(勃起不全、勃起障害)は避けられないものの、中高年になってからも勃起機能を維持するためには、普段からインポテンツ(勃起不全、勃起障害)の原因となりうる病気の予防、生活習慣や嗜好性などに注意することが重要です。実際、80歳を超える方でも健康上に問題がなければインポテンツ(勃起不全、勃起障害)治療を行うことは可能ですので、あきらめずに治療を受けてみましょう。
生活習慣病により起こるED
・糖尿病患者におけるインポテンツ(勃起不全、勃起障害)併発率
糖尿病は、血管や神経などに障害が起こるため、生活習慣病の中でもインポテンツ(勃起不全、勃起障害)の起こる割合が最も高い疾患になります。糖尿病の進行度によりインポテンツ(勃起不全、勃起障害)の症状も軽度から重度のものまであります。
・高血圧患者におけるインポテンツ(勃起不全、勃起障害)併発率
高血圧は動脈硬化を引き起こす原因の1つであるため、インポテンツ(勃起不全、勃起障害)の起こる割合が高くなります。また、服用している薬剤がインポテンツ(勃起不全、勃起障害)の原因となることもあるため、注意が必要です。
・高脂血症患者におけるインポテンツ(勃起不全、勃起障害)併発率
高脂血症は動脈硬化の原因であるため、インポテンツ(勃起不全、勃起障害)の起こる割合が高くなります。
精神障害により起こるED
正常な勃起のためには、神経が重要な役割を担います。神経には脳を含む中枢神経、脳と末梢をつなぐ脊髄神経、身体全体に広がる末梢神経がありますが、性的刺激を受けた脳は、これらの神経を介して、その信号を陰茎に送ります。そのため、いずれかの神経が障害を受けると、脳からの信号が陰茎まで伝わらず、インポテンツ(勃起不全、勃起障害)の原因となります。
脳出血、脳腫瘍、脳外傷、パーキンソン病、アルツハイマー病などの疾患は、自律神経障害を起こすためインポテンツ(勃起不全、勃起障害)の原因となりますが、以前はあまり知られていませんでした。最近では、インポテンツ(勃起不全、勃起障害)治療薬が発売されてからは一般のリハビリテーション病院でも性機能に関する相談を行う施設が増えています。
手術や外傷により起こるED
前立腺がんや膀胱がんの摘出術、直腸がんの切除術などの骨盤内臓器を摘出する手術は、陰茎海面体の血管や神経を損傷する危険性あります。以前は、がんの手術といえば再発を防ぐためできるだけ多くの部分を取り除く手術が行われていました。しかし、最近では手術後の生活を重視して、勃起機能を残すために神経や血管をなるべく残す手術法をとっている医師が多くいます。手術を行う前に医師と十分な話し合いを行うことが大切です。
また、外傷では交通事故などによる骨盤骨折や脊椎損傷がインポテンツ(勃起不全、勃起障害)の原因としては最も多くなります。外傷の場合、麻痺や神経反射機能の程度によっては時間を要するものの、治癒する場合もあります。特に若い方ではインポテンツ(勃起不全、勃起障害)治療薬の効果も高いといわれています。
その他の原因により起こるED
前立腺肥大症、前立腺炎や精巣静脈瘤などの泌尿器科系の疾患はインポテンツ(勃起不全、勃起障害)の原因となりえます。
また、排尿状態が悪いことなどが心理的な影響を与えてインポテンツ(勃起不全、勃起障害)が起こったり、治療薬の一部にEDを引き起こす薬剤が含まれていることもあります。
また、慢性腎不全の方や血液透析を受けている方では、ホルモンが変化したり、全身の動脈硬化や神経障害が次第に進行するためにEDが起こりやすくなります。そのほか、椎間板ヘルニア、脊髄腫瘍、多発性硬化症などの疾患、生まれつきの病気により陰茎の形が性交に適さない場合などはインポテンツ(勃起不全、勃起障害)の原因となることがあります。
糖尿病や高血圧、高脂血症などの生活習慣病が原因となり、血管や神経が障害を受けて起こる混合型のインポテンツ(勃起不全、勃起障害)です。例えば、陰茎を通る動脈の動脈硬化が進むとインポテンツ(勃起不全、勃起障害)が起こりやすくなります。動脈硬化は全身病の一環と考えられ、生活習慣病と密接に関連しています。そのため、糖尿病、高血圧、高脂血症、心血管障害など血液循環に関連する生活習慣病を有する方はインポテンツ(勃起不全、勃起障害)が起こりやすくなるのです。一方、喫煙や過度の飲酒もインポテンツ(勃起不全、勃起障害)を引き起こす原因と考えられています。
抗うつ薬や降圧剤など、普段服用している薬剤が原因に
服用している薬剤がインポテンツ(勃起不全、勃起障害)を引き起こす原因となることもあります。
よく知られている薬剤としては、中枢神経や末梢神経に作用する薬剤、循環器系に作用する薬剤、消化管に作用する薬剤などがあります。
インポテンツ(勃起不全、勃起障害)鍼灸治療症例 :インポテンツ(勃起不全、勃起障害)患者90名、取穴:関元、中極、三陰交、曲骨、命門、電気針、50分。治療期間中では、コヒー、お茶など刺激性強い飲み物を避けます。夫婦生活も避けます。
インポテンツ(勃起不全、勃起障害)鍼灸臨床経験 :インポテンツ(勃起不全、勃起障害)の各原因治療が必要で、まず各専門医の診療を受ける必要があります。
インポテンツ(勃起不全、勃起障害)患者の曲骨に刺鍼しますと、20名患者は即勃起が見られます。40名患者はペニスに痺れを感じます。取穴は曲骨が主穴です。
インポテンツ(勃起不全、勃起障害)患者の神経障害と血液循環を改善すると考えられます。
インポテンツ(勃起不全、勃起障害)患者90名、完治したのは60名。