肥満症(ダイエット)
肥満はからだのなかに脂肪が過剰に蓄積した状態ですが、それによってからだに異常をきたす場合を肥満症といいます。すなわち、単に体重が多いというだけではなくて、そのために病気が起こる状態です。
肥満症には2つのタイプがあります。1つは肥満のもとになる特別の病気がない場合で、これを単純性肥満といいます。もう1つは、ホルモンの病気や、脳の異常、遺伝の病気がもとでふとっているもので二次性肥満あるいは症候性肥満といいます。ここでは肥満の大部分を占める単純性肥満について述べます。単純性肥満のおもな原因は、食べ過ぎと運動不足です。遺伝的にふとりやすい体質をもった人はいますが、一般には、必要以上のエネルギーをとり、しかも消費するカロリーが少ないために、その余分な栄養が脂肪に変えられて脂肪組織にたまるので肥満になります。
食欲を感じさせたり抑えたりするはたらきは、脳の視床下部というところにある摂食中枢と満腹中枢により調節されています。もっと食べたいと思うときは摂食中枢がはたらき、おなかがいっぱいと思うのは満腹中枢の作用です。肥満の人にしばしばみられるやけ食いやまとめ食いは、満腹中枢がよくはたらかないためと思われます。
肥満かどうかを判定するには肥満度を計算します。身長と体重から標準体重を計算してそれより20%を超えていれば肥満とします。また体格指数(BMI)を用いる方法もよく使われます。BMIは体重を身長の2乗で割った値ですが、これが25以上を肥満とします。また標準体重の出し方はBMIが22になれば理想的ということから、これを逆算して計算します。表を参考にして各自の標準体重とBMIを計算してみてください。
また最近、家庭用の体脂肪計が普及してきましたので、自宅でも体脂肪率や体脂肪量が簡単にはかれます。体脂肪が体重の30%を超えないようにしましょう。BMIや体脂肪率は、からだ全体の脂肪量をまとめてみたことになりますが、ほんとうに大切なのは、脂肪がからだのどの部分に多いのかということです。脂肪が腹部から上についている場合を上半身肥満(りんご型肥満)、臀部から下についている場合を下半身肥満(洋なし型肥満)といいます。このどちらなのかを簡単に知るには、ウエスト(胴まわり)とヒップ(腰まわり)を測って割った値(ウエスト÷ヒップ)が女性で0.9以上、男性で1.0以上あれば上半身肥満です。またこのタイプは脂肪が腹部の表面(皮下組織)ではなくて腹腔の中にたまっていることが多いようです。これを正確に診断するには腹部のCT検査をおこなってみます。内臓脂肪型肥満は、皮下脂肪型肥満よりも糖尿病や高血圧、高脂血症、動脈硬化を起こしやすいといわれていますので要注意です
肥満の治療は、鍼灸の他、肥満の程度に応じて摂取するエネルギー量を減らします。運動で消費するエネルギー量はわずかですから、食べる量を控えないで運動量のみをふやしても減量効果は望めません。根気よく食事制限を続けることがなによりも効果的です。1日に1200キロカロリーから1600キロカロリーまで減らすのが一般的ですが、具体的には医師や栄養士に相談してください。なお減量のスピードは、ひと月に2kg程度とし、無理のない減量対策を立ててください。
肥満症患者の視床下部にある摂食中枢の働きを抑え、満腹中枢の働きを促進し、内分泌のバランスをよくし、代謝機能を正常に保ちます。
肥満症鍼灸治療症例 :肥満症患者550名、取穴:梁丘、公孫。他に脾経と胃経大腸と腹部のツボ:天枢、中脘、中極、関元、大横、足三里、三陰交、手三里、合穀。電気針、50分。
耳針:取穴―胃、脾、心、肺、内分泌、神門、餓点。
肥満症鍼灸臨床経験 :肥満症患者には、電気を強めにし、腹部が動く程度といいです。
鍼灸
ダイエットは今世界中で、ブームになっています。確実に体重を減らしていき、しかもリバウンドしないのは人気の理由でしょう。
肥満症患者の内分泌の働きをよくし、代謝機能を正常に戻します。
肥満症550名、体重が正常に戻ったのは330名、有効率は83%でした。