言語発達遅滞
子どもはふつう生後1年前後からしゃべり始めます。個人差はありますが、一般に2歳半くらいになっても、ことばが出ない場合を、言語発達遅滞といいます。
言語発達遅滞原因は、難聴によるもの、知能障害によるもの、精神心理学的(たとえば自閉症など)なもの、発声器官の運動異常(たとえば脳性まひなど)によるもの、環境(たとえば両親からの話しかけが少ない、あまりにも甘やかされすぎて幼児が発声を必要としない)によるものなどさまざまです。したがって、しろうと判断は危険です。
そのうちことばが出るだろうとほうっておかず、遅れていると思ったら2〜3歳ぐらいまでに専門医に相談しなければなりません。難聴によるものは、人工内耳で正常な言語が出るようになります。
言語以外の発達に障害がなく、周囲に対する関心もあります。身振りで意志を表示するなど、コミュニケーションをもとうとします。言語発達以外は年齢相応です。しかし発語のみ極端に悪く、家族性に同様な既往のある場合もあります。4から5歳から急激に言語が発達。学童期にはまったく問題なしになります。ただこれなら後の社会性、運動性の年齢相応の発達を調べてもらう必要があります。それが年相応なら年齢によってもうちょっと発語を待ってもいい場合もあります。原因は不明。
言語状況の乏しい環境にいる場合。養育者に極端に言語が少ないなど。また極端な過保護などの問題。親や養育者とのカウンセリングとなります。
これは小児の著しい難聴がある場合です。まずものに、特に音に対して反応しません。早期発見早期教育の必要があります。極度の神経性感音性難聴では鼓膜を見る限りでも解りません。脳波聴力検査などで詳しく難聴を調べ早期発見、早期から補聴器をつける必要性があります。
乳幼児時期から発声も遅れているながら、発語の後も名詞が多いなど。これは行動面も配慮します。
出産期、周産期の生じた器質的脳損傷に基づきます。あきらかな行動異常、情緒障害もあります。微細脳損傷や、また先天性失語症もあります。
発語の運動マヒによります。言語遅滞のほかに構音障害なども伴います。広義の脳性小児マヒがあたります。
言語技能の基本的欠陥。つまり中枢性の言語機能、認知機能障害と言われています。コミュニケーションとして言語を要求しない場合もあります
| わかる | 話す | |
| 0,1歳 | 音に応じる 音や言葉の聞き分け ことばと物の関係 |
喃語 身近な人の声の調子の模倣 身近な人のことばの模倣 |
| 1,2歳 | ことばと意味の関係づけ 簡単な指示に従う |
欲求 1歳…1から3語 1歳半…15から20語 2歳…200語 さかんにまねをする |
| 2,3歳 | 歳半までに400語 3歳までに 800語 2つの指示に従う |
2語文 「おかし ちょうだい」 ことばの急増期 つかえたり繰り返したり等が目だつ 「なに?」「どこ?」「だれ?」 |
| 3,4歳 | 複文 日常生活に関することばはほぼ完成 |
3,4語文 「ふくろの おかし ちょうだい」 助詞 単文 大人と会話できる 1700語 「いつ?」「どうして?」「どんな?」 |
| 4,5歳 | 3,4音節語 4,6語文 「さっきの ふくろの おかし ちょうだい」 脈絡がある話 発音もほぼ完成 |
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| 5,6歳 | 完全な5,6語文 「さっき スーパーで かった ふくろの おかし ちょうだい」 相手や話題に合わせる 複文 |
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| 就学時 | 就学時 6000語 概念理解は個体差が大きい 比喩など文字通りでない意味の理解も可能に |
日常生活に用いる語彙や構文 3000語 単語の音節分解、文字との対応 |
言語発達遅滞鍼灸治療症例 :言語発達遅滞25名、単純性言語遅滞、心因性言語遅滞、精神薄弱性言語遅滞、脳損傷によるもの、運動中枢性障害性言語遅滞の場合、取穴:風池、太陽、人中、金津、玉液、中沖、百会、合穀。電気針。難聴性言語遅滞の場合、難聴の鍼灸治療も必要です。
言語発達遅滞鍼灸臨床経験 :単純性言語遅滞、難聴性言語遅滞、心因性言語遅滞、精神薄弱性言語遅滞、脳損傷によるもの、運動中枢性障害性言語遅滞では、鍼灸の効果がかなりよく、中国の病院では、鍼灸が第一選択肢として、使われています。当院の臨床経験でも、実証しています。
言語発達遅滞25名、完治したのは16名。