中国鍼灸院 東京・銀座

下痢

下痢と中国鍼灸 (通院困難な方は、漢方相談にも。院長のお勧め⇒)

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下痢について

  

下痢とは、便量が増加し、便が水様性になり、頻繁に排便する状態です。
正常な便は、黄色から褐色がかった色調で、粘液や血液などが付着していない半ねり状の塊です。心身の何らかの異常により腸に障害が起こると便は様相を変え、泥のような・水のような下痢便になったり、硬くて十分に量が出ない便秘になったりします。
正常な便では60ー90%が水分です。下痢は主に水分が90%を超えた結果です。便が消化管を速く通過しすぎたり、便中のある物質が大腸が水分を吸収するのを妨げたり、大腸で水分が分泌されたりすると便に過剰の水分が含まれます。薬、ウイルスや細菌や寄生虫感染症、食事の内容、ストレス、化学物質、腫瘍(しゅよう)、過敏性腸症候群や炎症性腸疾患などの慢性疾患、といったさまざまな原因により下痢が起こります。食べものが正常に消化されない吸収不良症候群でも下痢が起こります。

下痢に対する当院の取り組み

当針灸院(鍼灸院)の下痢の治療目的は、下痢の回復程度を高めることと下痢が完治するまでの時間の短縮することです。
多くの西洋医学治療で回復できない下痢患者さんの期待に応えるため、当針灸院(鍼灸院)長が25年間、下痢の治療に力を入れて、臨床経験を重ねた結果、独自な電気ハリを考案いたしました。そして良い成果を上げています。
下痢の原因が多様なため、当針灸院(鍼灸院)の治療方法もそれに応じて、多岐に渡って行います。当院は中医学的な弁証論治の基本を元に、特殊な電気ハリで、最大限の効果を引き出しています。下痢の回復は患者さんの生活の質を向上させるのに役に立っています。

下痢の原因

  1. 滲出性下痢(便への水分分泌の増加):大腸粘膜が炎症を起こし、潰瘍を形成したり充血したりして、タンパク質、血液、粘液、その他の体液を分泌し便の量と水分量を増加させます。このタイプの下痢は、潰瘍性大腸炎、クローン病(限局性腸炎)、結核、リンパ腫や腺癌などの癌といった、さまざまな病気が原因で起こります。直腸粘膜に炎症が及ぶと差し迫った便意を感じ、炎症を起こした直腸粘膜が便によって拡張しやすくなり頻回の排便をします。
  2. 分泌性下痢(便への水分分泌の増加):小腸と大腸が塩類(特に塩化ナトリウム)と水分を便中に分泌するときに起こります。コレラ菌や、ある種のウイルスに感染したときに産生される毒素によって、この分泌が起こります。ある種の細菌(たとえばカンピロバクター属)による感染症や、クリプトスポリジウム属などの寄生虫による感染症も水分の分泌を促進します。この下痢は大量に起こり、コレラでは1時間に約1リットル以上の便を排泄します。塩類や水分の分泌を起こすこのほかの原因には、ヒマシ油のような緩下薬、胆汁酸(小腸の部分切除術の後に蓄積しやすい)などがあります。カルチノイド(類癌腫[るいがんしゅ])、ガストリノーマ、ビポーマなどのまれな腫瘍でも分泌性下痢が起こります。ポリープによっても分泌性下痢が起こります。
  3. 浸透圧性下痢(便の水分貯留): 血液中に吸収されない物質が腸内に残存するために起こる下痢です。この吸収されない物質が、便中に過剰の水分を残留させるので下痢が起こります。一部の果物や豆類、そしてダイエット食品やキャンデー、チューインガムなどで糖の代わりに使われているヘキシトール、ソルビトール、マンニトールなどの糖類が浸透圧性下痢を引き起こします。ラクターゼ(乳糖分解酵素)の欠乏症も浸透圧性の下痢を起こします。ラクターゼは正常なら小腸にみられる酵素で、乳糖をブドウ糖とガラクトースに分解して血液中に吸収できるようにします。乳糖不耐症の人が牛乳を飲んだり乳製品を食べたりすると、乳糖が消化されません。乳糖が小腸に蓄積すると浸透圧性下痢を起こします。浸透圧性下痢の程度は、浸透圧性物質がどれほど消化されたかで異なります。浸透圧性下痢を起こす物質を食べたり飲んだりするのをやめると、下痢はすぐに治まります。
  4. 便の急速通過: 便の通過速度が速くなることは、下痢の最も一般的な原因です。便が正常な硬さとなるには、ある程度の時間、便が大腸にとどまっている必要があります。便が大腸を速く通過すると水様性便となります。多くの医学的処置や治療が、便が大腸にとどまる時間を短縮します。それには、甲状腺機能亢進症やゾリンジャー‐エリソン症候群、胃や小腸、大腸の部分切除、胃潰瘍治療のための迷走神経切断、腸のバイパス手術、マグネシウムを含む制酸薬、下剤、プロスタグランジン、セロトニン、カフェインなどの薬の使用が含まれます。多くの食べもの、特に酸性の食品は速く通過します。特定の食品に耐性がなく、それらを食べた後に常に下痢を起こす人がいます。ストレスと不安も下痢の原因です。

下痢の分類

  1. 急性下痢:ウイルスや細菌の感染、薬物などの中毒によるもの、食品アレルギーなどがあります。
  2. 慢性下痢:大腸や小腸の器質的疾患(がんやポリープ、クローン病など)、糖尿病、甲状腺機能亢進症などによって起こる場合がありますが、検査を行っても原因が見つからないことも少なくありません。
 

下痢の症状

下痢の特徴は頻回の軟便です。便の性状は、軟らかいペースト状から完全な水様性までさまざまです。便の色は褐色から透明まであります。

下痢の検査と診断

下痢の検査は、便サンプルを顕微鏡で調べ、細胞、粘液、脂肪、その他の物質を確認しなければなりません。また、血液や浸透性下痢を引き起こす物質が含まれているかどうかも調べます。刺激物を分泌する感染性の微生物、たとえばカンピロバクター属やエルシニア属などの細菌や、アメーバ、ランブル鞭毛虫(べんもうちゅう)、クリプトスポリジウム属などの寄生虫がないかも検査します。患者が隠れて下剤を使用している場合も、便サンプルの検査で確認できます。肛門と直腸の粘膜を検査する場合はS状結腸鏡検査を行います。直腸粘膜の生検も行うことがあります。

下痢の西洋医学治療

下痢の西洋医学治療は原因によって異なります。ほとんどの人では原因を取り除くだけで、下痢が治まり全身状態が回復します。

下痢の鍼灸治療法

下痢の鍼灸治療症例と臨床経験

下痢の鍼灸治療症例 下痢患者400名、男性190名、女性210名。取穴:腹潟穴「気海の上1寸」、足三里、三陰交、中脘、内関、合穀、大腸兪、脾兪、太沖、陰陵泉。電気針。裏内庭お灸9壮。

下痢の鍼灸治療臨床経験 :当針灸院(鍼灸院)では、多くの下痢患者の症状を回復、或いは改善させてきました。今も多くの下痢患者が通っていらっしゃいます。下痢患者の一人一人の症状に合わせて、きめ細かな針灸治療方法で対応しています。針灸治療では、下痢患者の生活の質と予後は比較的良好です。大多数の下痢の患者は社会復帰が可能になりました。下痢の合併症の治療にも、針灸は効果があり、選択すべきです。

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