ぎっくり腰
ぎっくり腰は中腰で物を持ったとき、洗顔で前かがみになったとき、また長い時間、前かがみで同じ姿勢で仕事をし立ったときに、腰痛を起こします。突然の腰痛で曲げることも伸ばすこともできず、寝たままになることがあります。高齢者ではぎっくり腰をきっかけに寝たきりになることがあります。
ぎっくり腰になった多くの人は、激痛のために神経や骨がおかしくなったのか、椎間板ヘルニアや腰骨の骨折などではと不安になりますが、実際はそのようなことはほとんどなく、背骨を支えている筋肉をいためたり、すじ違いによる筋肉痛のことが多いようです。寝たり起きたり、立ったり座ったりなどからだ(筋肉)を動かすときに激しい痛み(電気がはしるような)を感じることが多くあります。いったん、起きたり、立ったり、座ったりしてしまえば、痛みはあまりありません。他人が手を引き、起こそうとすると、筋肉を急に引っ張られるので、非常に痛がります。ぎっくり腰や腰痛はひざの下に座ぶとんを折り重ね、ひざを曲げ背中を曲げる「エビ」のような姿勢で寝ていると、痛みは少なくてすみます。仰向けでも、横向きに寝ても同じです。
ぎっくり腰は安静がいちばんといわれていましたが、最近はできるだけ起きて、可能なかぎり日常生活をおこなうことで、早くよくなり、仕事に早く復帰できるといわれています。2〜3日でふつうの生活ができるようなこともあります。では、痛みのために起きられないときは、どうするかです。痛みを少なくして起き上がる方法を次に示します。
このようにすると、比較的、痛みがなく立ち上がることができます。可能なかぎり日常生活をおこなうことが治る近道です。
ぎっくり腰の痛みをやわらげる方法は、下腹部に幅の広いバンドや腰椎バンド、またはさらしをきつく巻くことです。へその下に巻くことが大切で、息を大きく吸って、下腹部をへこませ、少しきつく巻きます。
ぎっくり腰は筋肉の損傷です。痛いからといって腰をもんだり、たたいたりするとかえってわるくなることがありますので注意します。
ぎっくり腰の鍼灸治療症例:ぎっくり腰患者90名,男性61名,女性29名,年令は25から61歳まで。鍼灸取穴:両側の腰眼、大腸兪、腎兪、委中、崑崙。電気針、20分間後、吸い玉20分間。
ぎっくり腰の鍼灸臨床経験:ぎっくり腰の治療方法はたくさんありますが、やはり鍼灸治療が一番効果的です。欧米でも、人気が高く、年間百万のぎっくり腰患者が鍼灸治療を受けています。私は整形外科医のときから、ぎっくり腰の患者に鍼灸治療を第一治療方法として、選ぶべきだと主張してきました。あまりにも効果的な方法であるからです。鍼灸取穴は大体:両側の腰眼、大腸兪、腎兪、委中、崑崙。坐骨ただ、針はある程度の深く刺すのは必要です。
鍼灸刺激では、周囲神経の痛覚神経の痛み信号の伝達を遮断することによって、脊髄の傷害性刺激信号に対しての反応を抑制します。
鍼灸刺激では、痛み信号の伝達及び感受を抑制し、脳の鎮痛システムを興奮することによって、鎮痛効果を発揮します。
鍼灸(針)刺激では、脳のエンドルフィンを増やし、脳のカテコールアミンは減らし、また、脳のモルヒネをも増やします。これらの総合作用によって、鎮痛効果が得られます。
治癒率は100%。