半月板損傷
半月板は弾性に富んだ線維軟骨でできていて、大腿骨と脛骨の内側、外側のすきまにあり、関節の適合性を良くして安定性を与え、荷重ストレスを吸収分散するクッションの役目もしている三日月形のものです。この半月板は膝にひねりが加わるスポーツ活動で損傷を来すことがあります。内側半月板損傷はスポーツによる外傷で発症することが多く、外側半月板損傷は生まれつき半月板が大きい場合(円板状半月板)に発症することが多いのが特徴です。
半月板損傷には、単独で起こる場合と靭帯損傷に合併して起こる場合とがあります。
半月板が切れても、小さな傷であれば無症状だったり、疼痛のみで特徴的な症状がないことも多いのですが、断裂が大きくなると膝のなかでクリッという音がしたり(クリック)、半月板の断片がはさまって膝が伸びなくなったり(ロッキング)するなどの症状が出ます。また、関節に水がたまったり、受傷直後であれば血がたまったりすることもあります。
スポーツ選手に限らず、「よく膝に水がたまる」とか、「階段を降りたり、しゃがんで立ち上がる時に、またスポーツで左右にステップを踏もうとして、膝に痛みやひっかかりを感じる」と訴えてくる人が多い。このような症状が出た場合、まず半月板損傷が疑われます。
一般に半月板とは、膝の内側と外側にある三日月状の薄く柔らかい線維軟骨(長さ約40mm、幅約8mm、厚さ4〜1mm)のことをいう。とくにジャンプして着地した時にかかる体重の負荷を分散し、膝の揺れを防止して安定させる大切な機能を果たしています。つまり膝に与える衝撃を和らげるクッションのような役目(図参照)です。そのため万が一、片側の半月板に全体重と体のねじれが加わると柔らかい半月板はちょっとした力で簡単に断裂してしまいます。これが半月板損傷です。とくに根性物語の象徴とされていた「ウサギ跳び」は最も危険な動作です。
時に小中学生が、膝がまっすぐ伸びず痛みを訴えることがあります。これは、膝の外側円板状半月板が断裂している場合があり、注意が必要です(写真参照)。一般にこの円板状半月板は、先天的に約25%の人が持つといわれます。これは半月板が円盤のように丸く厚い形をしており、普通の三日月状の半月板よりも容易に損傷しやすいのが特徴です。
半月板損傷した人は、歩いたり走ったりする時、サポーターを着用し、しゃがんだり、膝のつく動作を出来るだけ避けることで、痛みがなく、軽い運動も可能です。自宅でリハビリに励むこととスポーツの活動レベルを下げることで、膝の症状はさらに軽くなります。
一般的に内側半月板の方が外側半月板よりも傷害の件数が多いと言われています。
これは内側半月板の方が、脛骨に固く着いているとか、外反傷害(外側から内側に向かう力によって起こる傷害)のほうが多いからだとか言う人もいます。この場合、内側靭帯と前十字靭帯を伴う事が多くあります。ですから、膝の検査をする場合、靭帯だけ、半月板だけでなく、大きなビジョンをもって両方の検査と膝関節全体の検査を忘れてはいけません。
半月板損傷は縦、横、斜めいずれの方向にも損傷の可能性があります。外側に近いほど(外側三分の一)血流が多いため怪我をした後、膝にかかる負担を最小限にとどめ、鍼灸を行うことによって手術をしなくても治癒する可能性が高いと言えます。
半月板傷害の場合、診断や評価を行うのはとても難しいのが実際のところです。
それらを行うにはまず、詳細なHistory、傷害の詳細なメカニズムの把握などが必要になってくるでしょう。加えて傷害が起きてすぐに診断、評価を行わないと筋肉の痙攣、腫れ、回転域の減少、痛み、などによってますます、診断がしにくくなるので気をつけましょう。
半月板損傷の一番代表的な症状は膝がロックする事です。膝が固まってしまって伸ばす事も曲げる事も難しくなります。そのほかに、膝が崩れそうな感覚、スクワットが困難になる、関節部の痛み、腫れ、時に筋肉の減少などでしょう。
膝が10-30度の屈曲でロックする場合、内側半月板損傷が見られ、70度以上の場合、外側半月板損傷が見られる場合が多くあります。もし膝のDisconfo rt,(不快感)、Disability, ロックなどになかなか治る徴候が見られない場合、内視鏡(Arthroscope)による損傷部分の除去手術を行うことになります。膝がロックしない場合でもMRIや内視鏡の検査を行う場合もあります。
半月板損傷後、リハビリの効果がなく、膝の痛みや腫れが続く場合、鍼灸治療を早速始まったほうがいいです。
一方、捻挫とは靭帯の外傷を指します。靭帯は骨と骨をつないでいる組織で、関節内にあります。靭帯には、関節が動ける範囲を越えて曲がりすぎたり、伸ばされ過ぎたりしないよう安定させる大事な役割があります。例えば、足首の外側の関節には、靭帯が3本あります。この靭帯は、足部が前に行き過ぎたりすることのないよう、あるいは内側に曲がりすぎたりすることのないようしっかりつなぎとめておく役割をしていますが、足の裏の外側から着地して無理に体重がかかったりすると、靭帯が支えきれなくなって、伸びたり切れたりします。これが、足首の捻挫です。このような怪我は、肘や膝など体内の他の関節でも起こります。
半月板損傷鍼灸治療症例 :半月板損傷患者62名、取穴:膝眼、委中、膝関、鶴頂、膝陽関。電気針、20分間後、吸い玉20分間。膝眼に間接灸9壮
半月板損傷鍼灸臨床経験 :半月板損傷には、西洋医学では、リハビリと手術がありますが、鍼灸でも、かなりの高い治癒率があります。しかもリハビリより痛み、と関節機能の回復がずっと早いことが鍼灸の特徴です。
出血を吸収し、迅速に損傷した半月板の線維軟骨組織を修復すると考えられます。
半月板損傷患者62名、完治したのは57名でした。
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| 断裂した半月板 | 鍼灸治療後の半月板 |