無月経
無月経とは、月経がないことです。初経の平均年齢は12歳前後で、ほとんどの人が15歳までには初経を迎えています。性機能が成熟する年齢18歳になっても初経がこない場合を原発性無月経といいます。先行する月経が順調であるか否かを問わず、ある時期から月経をみなくなったものを続発性無月経といいます。ただ、初経から2〜3年間は月経の不規則なのがふつうなので、その場合は含みません。
原発性無月経の原因としては、子宮や卵管が正常に発達しない先天異常、あるいはターナー症候群などの染色体異常があります。また、視床下部、下垂体、卵巣の機能異常が原因の場合もあります。ときに甲状腺の機能異常(甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症)によっても起こります。非常にやせている若い女性では、特に神経性無食欲症がみられる場合は、月経が来ないことがあります。
続発性無月経は非常に頻度が多い疾患であり、特に視床下部性のものが多い。原発性無月経は稀です。
月経が来ないという症状のほか、原因により特徴的な症状が現れます。染色体異常症や卵巣形成障害が原因の場合は、乳房の発育、恥毛・腋毛の発毛など思春期に起こる二次性徴の出現がみられないことが特徴的です。
子宮や腟の欠損によるものの場合は、卵巣や脳下垂体(のうかすいたい)機能は正常のことが多く、ホルモン分泌は正常で二次性徴も認められます。月経血流出路の異常の場合は、月経同様に周期的に起こる下腹部痛がみられます。
続発性無月経は無月経の大部分を占めます。その中でも頻度の高いものは、視床下部機能が障害された結果、ゴナドトロピンの分泌異常を起こして無月経になるものです。全身衰弱による生理機能低下や、心因性要因(神経性食思不振症も含まれます)による無月経も視床下部性です。
このほか、下垂体や卵巣の機能異常や腫瘍(プロラクチン産生下垂体腫瘍)によるもの、子宮内膜の炎症や外傷によって子宮内膜の機能の欠損、子宮内腔の癒着などによるものがみられます。月経停止以外に症状のないことが多いのですが、急激な体重減少(体重減少性無月経)、強い精神的ストレス(心因性無月経)など、きっかけとなっている変化がみられることがあります。
とくに原発性無月経の場合、子宮や腟の存在の有無、二次性徴発現の有無、染色体検査によるの有無についての検査も必要です。妊娠などの生理的無月経の可能性は、続発性無月経の場合にとくに十分考慮しなければいけませんが、原発性無月経でも妊娠の可能性を完全に否定することはできません。
まず、妊娠などの生理的無月経でないことを確認します。いつから無月経になっているか、記録を確かめます。無月経の期間がそれほど長くない場合は、基礎体温の計測を数日から数週間にわたって行い、病院受診時にグラフに記載したものを持参します。そのほか、体重の変化などにも注意したうえで受診します。
1回の月経では通常120〜250mlくらいの出血があります。それ以上の出血の場合を過多月経または月経過多症などといいます。しかし、月経量は他人と比較することが困難なため、多いか正常かを自分で判断するのは難しいかもしれません。目安としては、日中、普通サイズのナプキンで少なくとも2〜3時間は保つのが正常と考えてください。夜用の大きなサイズのナプキンでも洩れてしまう場合や、1〜2時間毎にとり替えなければいけないような場合は、量が多いと思った方がよいでしょう。また、月経量が多いと子宮や腟の中で塊(凝血塊)を作ります。これは、レバーのような感じに見えます。通常の月経量では、このような凝血塊はせいぜい親指の頭くらいの大きさのものが数個出る程度です。しかし、量が増えてくるとピンポン玉大や、手のひらくらいの大きさのものが何個も出ることがあります。この場合は過多月経と考えた方がよいでしょう。また、タンポンとナプキンを両方使わなければいけないような場合も量が多いうちにはいります。
月経量が多いと体内でつくられる血液の量より失われる血液が多くなり、貧血になります。貧血は主に血液中のヘモグロビンという物質の濃度でみます。貧血の場合は造血剤を服用します。過多月経があっても貧血が軽い場合は造血剤のみで経過をみることもあります。貧血がある程度以上であったり、量が多いことで患者さんが苦痛を感じている場合などは原因に応じた治療を行います。月経量が多い原因としては次のようなことが考えられます。子宮筋腫や子宮腺筋症では月経量が増えます。大きさや筋腫の位置によってその程度が異なります。
18歳になっても初経が発来しない場合は、なんらかの病的原因が考えられ、以後月経が発来する可能性は少ないので、原発性無月経といいます。時に18歳以後でも自然に月経が発来する場合があり、これを晩発初経といいますが、きわめてまれと考えてよいでしょう。見せかけの無月経:巣、子宮などは正常に発達し、月経も起きているのに、月経血の流出路の障害のために月経がみられないものです。女子中学生などで、毎月下腹部痛や膨満感があるのに、月経がみられないという場合が、典型的症状です。
無月経鍼灸治療症例 :無月経患者34名、取穴:中枢、委中、極泉、中極、気海、関元、天枢、腎兪、次髎、足三里、三陰交、太沖。電気針。気海に間接灸9壮。
無月経鍼灸治療臨床経験:処女膜閉鎖症、腟閉鎖症など無月経は外科治療が必要です。続発性無月経を長期間放置すると、第I度無月経が第II度無月経に移行して重症化します。中国では、婦人科の医者は、無月経患者に対して、よく鍼灸を使います、鍼灸療法では、副作用もなく、確実に症状を治していきますから。西洋医学で治らない婦人科系疾患には、東洋医学が最適だと言えます。当院も数多く治ってきました。
無月経長期間放置すると月経の周期の回復が困難になったり、子宮の萎縮をきたすこともあります。また、女性ホルモンが著しく減少している場合には、腟の萎縮や皮膚の老化、コレステロールの増加、骨密度の低下などをきたすこともあり、早め治療が大切です。
安田さん、34才、横浜市在住。ダイエットで、続発性無月経となりまして、婦人科でホルモン治療を4ガ月受けましたが、なかなか生理が来ない。当院で、13回鍼灸治療で、生理がやっと来るようになました。
無月経患者34名、完治したのは22名でした。