鍼灸、針灸

痙性斜頸

痙性斜頸の鍼灸治療

痙性斜頸の原因

痙性斜頸の原因|痙性斜頸【神経系疾患】 痙性斜頸鍼灸治療前
痙性斜頸の原因|痙性斜頸【神経系疾患】 痙性斜頸鍼灸治療後

痙性斜頸は、首の筋肉に起こるジストニアです。痙性斜頸は頸部ジストニアともいい、痛みを伴う首の筋肉の間欠的または連続的な収縮や痙攣「けいれん」が特徴の障害で、頭が回転したり、前後左右に傾いたりします。まずジストニアを説明します。

ジストニアの分類

ジストニアという病気は、筋肉の緊張の異常によって様々な不随意運動や肢位、姿勢の異常が生じる状態をいいます。ジストニアには、全身の筋肉が異常に動いてしまう全身性ジストニアと、局所のみの筋緊張の異常による局所ジストニアに大別されます。症状は筋肉の異常収縮によるものですが、筋緊張を調節している大脳基底核という部分の働きの異常によっておこると考えられています。原因のわからないものを本態性ジストニア、脳卒中や脳炎などの後遺症として起こるものを二次性ジストニアと呼びます。本態性ジストニアの中にはDYTという遺伝子の異常による遺伝性ジストニアというものがあり、15の型が知られています。日本では瀬川病と呼ばれるDYT5ジストニアと捻転ジストニアと呼ばれるDYT1ジストニアが主で、これらは主として小児期に症状が出現します。局所ジストニアでは、目のまわりの筋肉が異常収縮して目が開けられなくなる眼瞼けいれん、首の筋肉の異常によって首が曲がってしまう頚部ジストニア(痙性斜頸)などがあります。書字や楽器演奏などきまった動作時だけ症状がでて動作が妨げられるものを、動作特異性ジストニアと呼び、書痙の多くがこれに含まれます。これらは特定の職種に生じる傾向があり、職業性ジストニアとも言われています。また精神疾患に用いる向精神薬の影響で出現するジストニア症状を遅発性ジストニアと呼びます。

  1. 本態性ジストニア (原因のよくわからないもの)
    全身性ジストニア
    • 若年発症型ジストニア
    • 成人発症型ジストニア
    • 孤発性ジストニア
    • 遺伝性ジストニア
    局所ジストニア
    • 痙性斜頚 (頚部ジストニア)
    • 眼瞼けいれん
    • 書痙
    •  
    • 職業性ジストニア
    •  
    • 痙性発声障害
    その他
  2. 二次性ジストニア (脳の病気で生じるもの)
    脳性麻痺、脳血管障害、脳炎、先天性代謝異常などが原因となる。

眼瞼けいれんは、まぶたが繰り返し不随意に閉じるジストニアです。ときには当初は片方の眼だけに起こることもありますが、最終的には両方の眼に起こります。通常は、過度のまばたき、眼の刺激感、明るい光に対して過剰に敏感になる、などから始まります。患者の多くは、まぶたが閉じないようにするために、あくびをしたり、歌を歌ったり、口を大きく開けたりします。病気が進行するとそうした努力もあまり効果がなくなります。眼瞼けいれんは視力を大きく損ないます。

痙性発声障害では発声を制御する筋肉が障害されます。この病気の人は通常、体のどこかに本態性振戦が起こります。声帯の筋肉がけいれんすると声がまったく出なくなったり、話す声がひずんだり、ふるえたり、かすれたり、ささやきになったり、甲高くなったり、途切れたり、不明瞭になり理解するのが困難になります。

イップスは、一部のゴルファーが経験するジストニアの1種で、筋肉がれん縮します。手と手首の筋肉が自然に収縮するために、ゴルフのパッティングなどがほとんどできません。イップスのためにコントロールを失ったゴルファーは、1メートル弱のパットのはずなのに4.5メートルも叩いてしまったりします。同様にミュージシャンの手や腕に奇妙なけいれんが起きて演奏できない場合は、ジストニアが起きていることがあります。

いくつかのタイプのジストニアは進行性で、時間がたつとともに動作がさらに不自然になります。重度の筋収縮が起こると、首や腕がおかしな曲がり方をして、居心地の悪い姿勢になります。

ジストニアの原因には、脳の重度の酸素不足、パーキンソン病、多発性硬化症、ある種の金属蓄積による毒性(ウィルソン病による銅の蓄積など)、脳卒中などがあります。抗精神病薬はさまざまなタイプのジストニアを引き起こします。たとえば、意図しないのにまぶたが閉じる(眼瞼けいれん)、首が曲がる(痙性斜頸)、しかめ面になる、口と舌が不随意運動を繰り返す(遅発性ジスキネジア)などの症状が現れます。慢性のジストニアは通常は遺伝が原因です。

特発性捻転ジストニアは原因不明のジストニアで、6〜12歳で発症し、初期症状は軽いことも重いこともあります。筋肉に異常な収縮がゆっくりと起きて、体がねじれたり回転したりします。ジストニアは一般的に片方の足や脚から症状が始まって、そのまま胴体や下肢だけに症状が限られますが、ときには全身に現れることもあり、小児の場合は最終的に車いすを使用するようになります。軽いジストニアの別の例は、持続性の書痙(字を書こうとすると、手に筋けいれんが起こる病気)です。ただし、すべての書痙がジストニアによるものとは限りません。特発性捻転ジストニアが成人に起きた場合は、通常は顔面や腕から始まり、体の他の部分に広がりません。

特発性捻転ジストニアは原因不明のジストニアで、6〜12歳で発症し、初期症状は軽いことも重いこともあります。筋肉に異常な収縮がゆっくりと起きて、体がねじれたり回転したりします。ジストニアは一般的に片方の足や脚から症状が始まって、そのまま胴体や下肢だけに症状が限られますが、ときには全身に現れることもあり、小児の場合は最終的に車いすを使用するようになります。軽いジストニアの別の例は、持続性の書痙(字を書こうとすると、手に筋けいれんが起こる病気)です。ただし、すべての書痙がジストニアによるものとは限りません。特発性捻転ジストニアが成人に起きた場合は、通常は顔面や腕から始まり、体の他の部分に広がりません。

ジストニアの場合、症状が常に一定であること、発症の初期には朝は調子がよく、午後から夜にかけて悪化すること、体のある部分をさわったりすると症状が軽快したりすることなどが特徴です。全身性ジストニアでは進行すると全身の捻転がひどくなりけいれん発作と間違われることもあります。多くの本態性ジストニアでは脳のMRIなどで異常がみられず症状が理解しがたいため、ヒステリーなど精神的なものとして受け取られることも少なくありません。しかし精神的問題からだけでジストニアとなることはまれです。筋電図で関節を曲げる筋肉と伸ばす筋肉が同時に動いてしまう所見(共収縮、相反性抑制の障害)が診断の助けになります。遺伝性ジストニアを疑って遺伝子検査をする場合もあります。

ジストニアの予後

痙性斜頸 ジストニアの予後|痙性斜頸【神経系疾患】

ジストニア自体で生命がおびやかされることはありません。また大半の患者さんは正常知能で知能が障害されてしまうこともありません。ただ、経過が長くなると首や手足などの骨が変形して脊髄を圧迫し麻痺やしびれなどの原因になる場合があります。原因がわかっておらず病気自体を根本的に治すことは困難です。しかし従来治療法のなかった時代から比べると、現在では鍼灸治療によって、良好な経過をたどることが多いです。

痙性斜頸

痙性斜頸とは、頸部筋群の不随意的なれん縮によって生じた頸の偏位をいいます。この病気は、突然に発症することもありますが、頸・肩のこり、筋痛あるいは頸が張る感じなどの症状から徐々に出現することもあります。「首が曲がって正面が向けない」あるいは「首がけいれんする」ということで受診することが多く、頬や顎などに手をあてて顔を正面に向けさせようとしています。

痙性斜頸はジストニアの1種で、米国では1万人に3人の割合で診断され、女性の方が男性の約1.5倍多く発症します。どの年齢層の人にも起こりえますが、通常は25〜55歳の間です。

痙性斜頸は通常は原因不明です。基底核(脳の奥深く、大脳基底部にある神経細胞の集合体)内部の機能不全によると考えられています。ときには、妊娠中または難産の分娩の際に首の筋肉が傷ついて、痙性斜頸が起こることがあります。このタイプは先天性斜頸と呼ばれています。また小児では、眼の筋肉のアンバランスや、脊椎上部の骨や筋肉の変形が原因となって斜頸が起こります。

痙性斜頸症状の特徴
  1. 頸部筋群の緊張が明らかに認められる。
  2. 不安・緊張によって症状が増強する。
  3. 症状をとろうとするこだわりが強い。
  4. 抑うつ症状が強い場合が多い。
  5. 「ストレスをがまんして、発散できない」というタイプが多い。

痙性斜頸は以上のような特徴があることと、他の神経・筋肉疾患がないことで診断をつけます。たいていは一目で診断できますが、類似の症状をきたす大脳基底核障害、神経疾患、代謝性疾患、薬物性疾患などを鑑別する必要があります。

痙性斜頸最初の症状は軽度ですが、次第に重くなります。痙性斜頸症状には、頭部の回旋・側屈・前後屈や、肩挙上、側彎、躯幹のねじれなど様々な不随意な頭の回転運動、筋肉痛、首の筋肉の軽い振戦などがあり、通常は首の片側だけに現れます。頭の傾斜と回転の向きは、首のどの筋肉が侵されたかによります。筋緊張の異常が、胸鎖乳突筋、僧帽筋、後頸部筋(頭板状筋)肩甲挙筋、斜角筋などにみられます。首に鋭い痛みを伴う筋肉のけいれんが突然起きて、間欠的あるいは継続的に続きます。痙性斜頸けいれんは突然に起きますが、睡眠中に起こることはまれです。痙性斜頸の人の3分の1に、まぶた、顔面、あご、手などにもけいれんがみられます。

痙性斜頸は、捻転ジストニアの一種とされていますが、発症ならびに経過には心理・社会的要因が強く影響しています。頸の筋肉は重い頭を支えるためにいつも緊張していますが、ストレスで頸や肩の筋肉が緊張しすぎるとバランスがくずれて一方へ曲がるという結果になります。それを無理に戻そうとすると反対側の筋肉も緊張し、引っぱりあってけいれんするようになります。

小児でも成人でも診察時には、過去の外傷や首の異常の有無を医師に詳細に説明することが必要です。新生児検診で、先天性斜頸の原因となりうる首の筋肉の損傷が発見されることがあります。

X線検査、CT検査、MRI検査などの画像診断が、首の筋肉がけいれんする特別な原因を探すために行われることがありますが、通常は原因の特定には役立ちません。

痙性斜頸鍼灸治療法

痙性斜頸鍼灸治療症例と臨床経験

痙性斜頸の鍼灸治療症例痙性斜頸患者さん33名、取穴:耳穴―肩、頸部の敏感点、輔穴―天柱、風池、風府、大椎、肩髃(けんぐ)、天宗、風門、肺兪、後渓、曲池。電気針、20分間後、吸い玉20分間。

痙性斜頸の鍼灸臨床経験痙性斜頸の場合、西洋医学では注射、薬物療法がありますが、なかなか完治ができなくて、これに対して、鍼灸では、かなり実績があります。選択すべきです。

痙性斜頸鍼灸治療のメカリズム

大脳基底核運動制御システム機能を改善すると考えられます。

痙性斜頸鍼灸治療効果

痙性斜頸患者さん33名、完治したのは27名、有効率97%。

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