夜尿症
夜尿症は5歳を過ぎてもおねしょをくり返します。一般的に、2歳なかばまでには、膀胱に尿がいっぱいたまったのが感じられるようになり、おむつがとれるようになります。
しかし、3〜4歳ごろまでは、まだ尿をがまんする力は弱く、夜はもちろん、昼間でも尿を漏らしてしまうことがよくあります。おねしょをするのはふつうのことです。こころの病気というのは適切ではなく、多くは機能的な未熟性からで、一部にこころが関与しているものがあります。
一次性夜尿は赤ちゃんのときからずっと夜尿が続いている状態で、二次性夜尿は一度おさまったのに、また夜尿をするようになった状態です。
一次性夜尿は、膀胱のはたらきや、睡眠中の排泄を調節する機能が未熟であったり、尿を減らすホルモン分泌の調節がわるい場合が考えられます。
二次性夜尿は、心理的要因によると考えられます。また、糖尿病や尿崩症などの病気でも夜尿が起こることはあるので、よくのどがかわいて水分をたくさんとるような場合は検査も必要です。
夜尿症の一般的な対応として、夕食後の水分をとらないようにし、塩分を控えめにし、就寝前に十分排尿させたり、からだやふとんをあたためて寝ます。夜、起こして排尿させるのは1回までにします。起こしても、自分で起きられるようにならないと、あまり効果はありません。怒っても、夜尿にはまったく効果がなく、かえって劣等感をもったり、自信を失ったりして逆効果です。気にしないよう、安心感をもたせるようにしましょう。
夜尿症鍼灸治療症例 :夜尿症43名、年令は7〜15才の小学生。罹った期間は1年〜8年。取穴:大敦、三陰交、関元、百会、太沖、太渓、丹田、中極。電気針、20分間。
夜尿症鍼灸臨床経験 :夜尿症のなかなか治らない場合、承粢、大椎、身柱、人中を追加するともっと効果があがります。私は1999年、なかなか治らない中学一年生の夜尿症患者に一般的な方法で、10回やっても効果がなかったので、承粢を追加したところ、6回目で、治りました。
夜尿症患者の膀胱のはたらきをよくし、尿を減らすホルモンの分泌量を増やすのが考えられます。
夜尿症43名、完治したのは28名、効果ないのは2名でした。治療回数は6〜18回でした。