副鼻腔炎の鍼灸治療 (通院困難な方は、漢方相談にも。院長のお勧め⇒)
副鼻腔炎について
副鼻腔炎とは副鼻腔に炎症が起っている状態です。
副鼻腔炎は、副鼻腔に細菌やウイルスが感染することなどによって炎症が起こり、鼻づまりや鼻水、頭痛、歯の痛みなど、さまざまな症状が起こります。
副鼻腔炎の原因は複雑で、鼻以外によることが多いです。副鼻腔炎は、よく風をひき、鼻や喉の炎症が出るたびになりますが、偏食などによる栄養の偏り、環境、湿度、体質などの要素も大きく関係します。
たとえば、両親か片親が慢性副鼻腔炎であると、その子どもはやはりこの病気にかかりやすく、また治りにくいのです。両親が正常な場合は、子どもは副鼻腔炎になりにくく、なっても早く治ります。またアレルギー体質の人もなりやすいのです。
副鼻腔炎は、鼻づまり、鼻汁がおもな症状です。鼻汁はネバネバしていて、ときに黄色みをおびています。のどのほうに鼻汁が回り、不快な感じがあります。そして、気管支炎や胃腸障害を起こすこともあります。
副鼻腔炎の場合、あまり鼻汁が多くなく、鼻づまりだけのこともあります。鼻茸があるとか、粘膜のむくみが強い型の副鼻腔炎によくみられます。この型はむしろ治りにくいのです。ときに急に痛みが生じ、まぶたがはれたり、ほおのはれと緊張感が起こったりします。急性増悪と呼ばれ、至急、治療を必要とします。副鼻腔炎は最もよくみられる病気の1つで、毎年約1000万?1500万人が発症します。副鼻腔炎は、上顎洞(じょうがくどう)、篩骨洞(しこつどう)、前頭洞、蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)という4種類の副鼻腔のどこにでも起こります。多くは鼻炎を併発しているため、鼻副鼻腔炎と呼ぶ場合もあります。
副鼻腔炎に対する当院の取り組み
北京中医針灸院の副鼻腔炎の治療目的は、副鼻腔炎患者のできるかぎりの回復の機会を提供することと副鼻腔炎の完全な回復までの時間を短縮することです。
副鼻腔炎の治療は、西洋医学以外に東洋医学があります。当針灸(鍼灸)院は副鼻腔炎患者の期待に応えるため、25年間、副鼻腔炎の治療に力を入れて、試行錯誤の末、独自の電気針灸治療法を開発しました。そして良い成果を上げています。1990年4月から2008年10月の間、当針灸(鍼灸)院で鍼灸治療を受けた副鼻腔炎患者さん320名を集計しましたところ、完治したのは230名でした。
副鼻腔炎の原因が多様なため、当院の治療方法もそれに応じて、多様に渡って行います。当院は中医学的な弁証論治の基本を元に、特殊な頭部電気針治療法を組み合わせることで、最大限の効果を引き出します。
当針灸(鍼灸)院の針灸治療で、多くの副鼻腔炎患者さんの鼻の症状がなくなり、風も引かないようになりました。
もう一つ注目すべき点は針灸治療を受けて治った副鼻腔炎患者230名の中、副鼻腔炎の再発した方がいませんでした。針灸治療は副鼻腔炎の再発予防にも効果があることが分かりました。
副鼻腔炎の原因
- 感染による副鼻腔炎:ウイルス、細菌や真菌
- 遺伝的素因による副鼻腔炎
- アレルギーによる副鼻腔炎
- 環境汚染物質による副鼻腔炎
副鼻腔炎の分類
- 急性副鼻腔炎
急性副鼻腔炎はさまざまな原因によって引き起こされるもので、副鼻腔の開口部に閉塞が生じた後によく発症します。
閉塞は主に、かぜなど上気道のウイルス感染が原因で起こります。たまった液は細菌の温床となり、細菌と闘うために白血球やさらに多くの分泌液が副鼻腔に集まります。この流入により空洞内の圧力がさらに上昇し、痛みが増します。
- 慢性副鼻腔炎
副鼻腔炎の症状が8ー12週間以上続く場合を慢性副鼻腔炎といいます。慢性副鼻腔炎の原因は明らかではありませんが、ウイルスの感染、重度のアレルギー、環境汚染物質の影響などに引き続いて起こります。家族が同じ症状をもつ場合も多く、遺伝的素因も発症にかかわる要因の1つとみられます。細菌や真菌による感染症にかかっている人では、炎症はかなりひどくなります。ときに、上の歯にできた膿瘍(のうよう)がその上に位置する副鼻腔に広がり、上顎洞の慢性副鼻腔炎を引き起こすことがあります。
- 好酸球性副鼻腔炎
気管支ぜんそく(喘息)に合併する副鼻腔炎のうち、多発する鼻茸(鼻ポリープ)を特徴とする副鼻腔炎、難治性であり、喘息を悪化させるともあります。
- 副鼻腔真菌症
副鼻腔(主に上顎洞)に真菌塊があり、炎症を起こす副鼻腔炎で、薬物治療は無効です。
副鼻腔炎の合併症
- 副鼻腔気管支症候群:副鼻腔炎に様々な気管支病変が合併することがある 。
- 鼻茸
- 頭蓋内合併症:脳膿瘍、髄膜炎、海綿静脈洞血栓症などが副鼻腔炎の増悪により引き起こされることがある。
- 瀰慢性汎細気管支炎 : 本症が瀰慢性汎細気管支炎に先行することがある。
- カルタゲナー症候群 : 本症がカルタゲナー症候群の部分症であることがある。
- 眼合併症:眼窩内膿瘍、視神経炎などによる視力障害が副鼻腔の炎症が眼の周囲に波及することにより引き起こされる。
副鼻腔炎の症状
- 急性副鼻腔炎
急性副鼻腔炎では、炎症を起こした副鼻腔に疼痛、圧痛、腫れがみられます。上顎洞の炎症は、眼の下の部分の痛み、歯痛、頭痛を引き起こします。前頭洞の炎症では額に痛みが起こり、篩骨洞の炎症では眼の奥や両眼の間が痛み、頭が割れるような激しい痛みが額に起こります。蝶形骨洞の炎症による痛みは、位置をはっきりと特定できませんが、頭の前部や後部の痛みとして感じられます。
急性副鼻腔炎では、鼻から黄色や緑色の膿が出ることがあります。発熱や悪寒が起こることもありますが、これらの症状がみられる場合は、炎症が副鼻腔以外の部位にも広がっている可能性があります。視覚の異常や眼の周囲の腫れはきわめて危険な状態で、数分から数時間以内に失明するおそれがあります。眼にこうした変化が現れたときは、ただちに医師の診察を受ける必要があります。
急性副鼻腔炎は急性鼻炎やかぜに引き続いて起こります。急性鼻炎よりも症状が激しく、発熱して頭痛があり、目の奥が痛み、ほおに緊張感が生じることもあります。痛みは目と目との間やこめかみのところに起こります。
鼻汁は多くなり、濃くなってうみのようになります。無理に鼻を強くかむと頭に響き、鼻根部に異常な圧迫感があります。
- 慢性副鼻腔炎
慢性副鼻腔炎の症状は通常、急性副鼻腔炎に比べてかなり軽く、痛みも急性の場合ほどみられません。鼻づまり、鼻の充血、鼻汁がのどに回る後鼻漏などがよくみられる症状です。黄色や緑色をした鼻汁が出たり、嗅覚が低下することもあり、全身のけん怠感が生じることもあります。
鼻づまり、鼻汁がおもな症状です。鼻汁はネバネバしていて、ときに黄色みをおびています。のどのほうに鼻汁が回り、不快な感じがあります。そして、気管支炎や胃腸障害を起こすこともあります。
あまり鼻汁が多くなく、鼻づまりだけのこともあります。鼻茸があるとか、粘膜のむくみが強い型の副鼻腔炎によくみられます。この型はむしろ治りにくいのです。ときに急に痛みが生じ、まぶたがはれたり、ほおのはれと緊張感が起こったりします。急性増悪と呼ばれ、至急、専門医の治療を必要とします。
なお急性副鼻腔炎とか急性増悪のときは別として、ふつうの慢性副鼻腔炎では、うつむいたときに頭の重い感じがするときがありますが、注意集中や思考能力が落ちることはありません。むしろ、鼻がわるいと頭がわるくなると思い込む心理的な要素が大きいといえます。
副鼻腔炎の検査
- 細菌検査
鼻の穴の中から上顎洞(じょうがくどう)に針を刺して分泌物を取り出したり、鼻の穴の中やのどの奥の分泌物を細長い綿棒や吸引装置を使って取り出して、その中に含まれる細菌を調べます。
- 鼻鏡検査・内視鏡検査
鼻鏡や内視鏡などの道具を使って、粘膜の腫れの程度、鼻水の量や性状、鼻ポリープの有無などを調べることがあります。
- 画像検査
レントゲン検査によって、炎症が起きている場所や範囲、程度などをみることができます。さらに詳しい情報を得るために、他の画像検査(CT検査やMRI検査)を行うこともあります。
副鼻腔炎の診断
急性副鼻腔炎あるいは慢性副鼻腔炎の典型的な症状があれば副鼻腔炎と診断されますが、ときにX線検査も行われます。X線画像では副鼻腔の空洞内にたまった分泌液が見られますが、炎症の範囲や程度を調べるにはCT検査の方が優れています。上顎洞の副鼻腔炎の場合は、歯の膿瘍の有無を調べるため、歯のX線検査も行われます。鼻に内視鏡を挿入して副鼻腔の開口部を観察し、分泌液を採取して培養することもあります。
副鼻腔炎を放置した場合の危険性
- 視神経の異常や眼の周囲の腫れは極めて危険な状態で、数分から数時間以内に失明する恐れがあります。
- 脳膿瘍、髄膜炎などが起こり、重い脳脊髄の病気になる可能性があります。
- 癌化して、鼻腔、上顎洞の腫瘍になる可能性があります。
副鼻腔炎の西洋医学治療
急性副鼻腔炎の治療は、副鼻腔にたまった分泌液の排出と、感染の治癒を主眼に行われます。血管を収縮させるフェニレフリンなどのスプレー式点鼻薬は、短期間に限って使用します。同様の作用をもつプソイドエフェドリンなどの内服薬は、それほど効果がありません。急性・慢性いずれの場合でも、副鼻腔炎にはアモキシシリンやトリメトプリム‐スルファメトキサゾールなどの抗生物質を用いますが、慢性の場合は長期間の服用が必要です。ステロイドのスプレー式点鼻薬や錠剤は粘膜の炎症を抑える効果があります。明らかなアレルギー症状がみられる場合は、抗ヒスタミン薬も症状の緩和に有効です。食塩水による鼻洗浄は、副鼻腔を清潔にして湿った状態に保つのに役立ちます。抗生物質の効果がみられない場合は手術を行い、副鼻腔内を洗浄して洗浄液の培養検査を行ったり、副鼻腔からの排膿を改善することによって、炎症を抑えます。
副鼻腔炎の生活注意点
- 長引く鼻水や鼻づまりに注意
- 鼻のかみ方に注意
副鼻腔炎手術によるリスク
- 術後の痛み、顔面の腫れなどが比較的強い。出血が多い場合がある。
- 術後に上唇の感覚麻痺が残ることがある。
- 粘膜を摘出してしまうため、副鼻腔の本来の生理的機能を失う。
- 顔面に傷が残る。
- 十数年後に術後性頬部嚢胞が高い確率でおこり、再手術が必要になることがある。
副鼻腔炎の鍼灸治療症例と臨床経験
副鼻腔炎の鍼灸治療症例と臨床経験
副鼻腔炎の鍼灸治療症例 :副鼻腔炎患者さん320名、取穴:主穴―合穀、頭維;配穴―迎香、上星、風府、禾髎「ワリョウ」、百会、天柱、風池、大椎、足三里。電気針。
副鼻腔炎の鍼灸臨床経験 :北京中医針灸院では、多くの副鼻腔炎患者の症状を回復、或いは改善させてきました。今も多くの副鼻腔炎患者が通っていらっしゃいます。副鼻腔炎患者の一人一人の症状に合わせて、当針灸院(鍼灸院)はきめ細かく具体的な針灸治療方法で対応しています。針灸治療では、副鼻腔炎患者の生活の質と予後は比較的良好です。ほとんどの副鼻腔炎患者は完治になりました。
鍼灸治療では、副鼻腔炎(蓄膿症)には消炎効果がありますし、鎮痛効果もかなりあります。多数の患者さんの場合、鍼灸治療後、すぐにも痛みが緩和し、あるいは消失します。
副鼻腔炎の鍼灸治療のメカリズム
鍼灸治療で、鼻部の免疫向上によって副鼻腔炎患者さんの炎症組織を修復させ、また充血、腫れた鼻粘膜血管を収縮させ、通気性を高め、分泌物を排出しやすくなり、副鼻腔の中を綺麗に保ちます。
副鼻腔炎の鍼灸治療効果
副鼻腔炎(蓄膿症)患者さん320名、治ったのは230名で、症状が改善したたのは39名でした。