低身長(身長障害)の鍼灸治療
低身長(身長障害)の原因
身長が非常に低い場合を小人症と呼びます。身長が低い場合に、精密検査をするかどうかの目安として、以下のようなものがあります。
身長が標準のマイナス2SD以下あるいは3パーセンタイル以下、年齢別標準値と比べて、幼児で10cm、学童で15cm以上低い場合、あるいは1年間の身長の伸びが3cm以下で、年々標準との差が開いてくるような場合などは検査したほうがよいでしょう。
標準成長曲線
低身長(成長障害)の分類
病的でない低身長(成長障害)
- 家族性低身長…遺伝的なもの。親子の身長には相関関係があるので、両親の背が低い場合、子どもも背が低くなる可能性があります。
- 胎内発育不全性低身長…IUGR(子宮内胎児発育遅延)でも低身長となる可能性があります。IUGR児の80〜85%は、2歳時までにほぼ正常身長に達しますがcatch-up growth(追いつくこと)しなかった低身長児は、小児期も低身長のままで、多くは最終身長も低く終わるといわれています。思春期が普通より遅いための低身長…いわゆる「おくて」。高校生くらいで急に背が伸びて最終的には追いつくことが多いが、追いつかずに低身長で終わることもあります。女児より男児に多く、家系内にも「おくて」を認めることが多い。
病的な低身長(身長障害)
- 成長ホルモン分泌不全性低身長…成長ホルモンの分泌不全によるもの。
- 甲状腺機能低下症低身長…甲状腺ホルモンの分泌不全によるもの。
- 愛情遮断症候群による低身長…虐待など、心理的な要因で低身長をきたすことがあります。
- ターナー症候群による低身長…染色体の異常による。女性にのみ起こる。ひとつの体質ととらえ、「ターナー女性」を使用する傾向になっている。
- プラダーウィリー症候群による低身長…染色体の異常による。肥満、低身長。
- 軟骨無形成症、軟骨低形成症による低身長…軟骨の増殖が先天的に障害されているため、骨が伸びず、低身長になります。手足が短いのが特徴です。
- その他腎不全、心不全など主要臓器の慢性疾患によるもの
- 低栄養によるもの、など
乳児期から背の伸びがわるい場合には、甲状腺機能低下症A染色体異常や先天性心疾患などの病気があります。精神運動発達の遅れや顔つきの異常があるかどうかも重要です。脳下垂体から分泌される成長ホルモンの不足による下垂体性小人症の場合は、3歳ごろから徐々に正常との差が開いてくるのが一般的です。
体質性のもの、原発性小人症あるいは家族性小人症、成長がゆっくりで思春期がくるがおそくなりあとから伸びてくる思春期遅発症などもあります。先天性の骨の病気である軟骨異栄養症では、からだに比べて手足が短くなります。
治療法は原因によって異なります。ホルモンの異常が疑われるときは、血液中のホルモンを測定したり、ホルモンを分泌させる薬を注射して、ホルモンが分泌されるかどうか調べる負荷試験で診断します。
手の骨のレントゲン写真を撮り、骨の年齢が実際の年齢よりも遅れている場合は、ホルモンの不足や思春期遅発症の可能性がありますが、年齢相当の場合は原発性小人症が考えられます。甲状腺機能低下症の場合は、甲状腺ホルモン末を内服します。下垂体性小人症の場合には、遺伝子組み替え技術でつくられたヒト成長ホルモンの注射による治療をします。
身長を伸ばすには
- ●睡眠は熟睡することが大切
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成長ホルモンがいちばん出るのは、熟睡しているときです。日々熟睡できることは背を伸ばすうえでも生活の基本といえます。正常な人の成長ホルモンは夜間に3〜5回大きな波になって分泌されます。受験勉強などで睡眠時間は少なくなりますが、「熟睡すること」が大切です。また、お腹が一杯になると、成長ホルモン分泌が抑えられるので夜食はとらず、空腹のまま寝た方が身長の伸びに良いでしょう。
- ●適度な運動はいいが激しい運動は問題
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運動をすると成長ホルモンが出ます。適度な運動は食欲を増進し、熟睡をもたらして成長にいいです。しかし、激しい運動をやりすぎると、背が伸びにくくなる可能性があります。小学校低学年から練習がハードなスポーツをすると早くから筋肉がつき、それに応えるように男性ホルモンをたくさん出します。男性ホルモンは骨の成長を早めるので、早くに伸び止まり、結果として低身長になる可能性もあるということになります。
- ●規則正しい生活が大切
- 規則正しい生活をしたら、目に見えて背が伸びるということではありませんが、規則正しい生活をすれば、食事もきちんととれ、睡眠も十分とれるしストレスも出にくく、適度なスポーツをする時間もとれます。健康をつくる生活としては規則正しい日常生活はすべての基本です。
- ●いろんな食品をバランスよく食べることが大切です。
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お料理を作る時は、食品を6つに分けて、それぞれのバランスを考える習慣をつけましょう。
特に大切なのがタンパク質です。
戦後、日本人の平均身長は、タンパク質の摂取の増加に比例して伸びてきました。
■タンパク質は、どの程度必要か
| 3才 |
40g |
10才 |
70g |
例えば、牛乳1杯とたまご1個でタンパク質12gが摂取でき、10歳児の1日の必要量の約17%にあたります。 |
| 5才 |
50g |
11〜18才 |
75〜85g |
| 7才 |
60g |
成人 |
60〜80g |
■タンパク質が豊富な食品
タンパク質とカルシウムが不足すると、身長の伸びが悪くなります。バナナは貴重なマグネシウム補給源。枝豆は、子どものおやつにも最適です。ピザトーストなどチーズが好きな子どもは身長がよく伸びます。ピーナツは、タンパク質・ミネラルが豊富です。ただし、食べ過ぎは良くありません。また、ゆで卵は、非常に優れたタンパク源です。
■100g中のタンパク質g数
低身長(身長障害) の鍼灸治療法
低身長(身長障害) 鍼灸治療治療症例と臨床経験
低身長(身長障害) 鍼灸治療症例 :低身長(身長障害)の原因治療が必要です。低身長(身長障害)患者99名、取穴:足三里、陽陵泉、公孫、陰陵泉、内関、合穀、中脘、気海、髀関、脾兪、腎兪、百会、三陰交。低周波で、針体から微電流を50分ほど流し続けます。
低身長(身長障害) 鍼灸臨床経験 :5年前、低身長(身長障害)患者さんである石黒さん(千葉市)が中学生の時、身長が標準のマイナス2SD以下でした。友人の紹介で、当院に24回ぐらい通いました後、身長が標準値になりました。先週腰痛で、治療に来られた時、もうすでに、身長が174cmの大学生になっています。その後、低身長(身長障害)患者さんも続々治療に来られ、かなりの効果を収めました。
低身長(身長障害) 鍼灸治療のメカリズム
低身長(身長障害)患者のホルモン分泌と軟骨の増殖を促進するなどと考えられます。
低身長(身長障害) 鍼灸治療効果
低身長(身長障害)患者99名、身長が標準のマイナス2SD以上になった人は56名でした。