脳出血後遺症
脳出血後遺症とは、脳出血になった後に、運動障害や感覚障害、言語障害などが残る状態です。
脳出血は、脳の内部で細かく枝分かれしている細小動脈が破れて出血し、脳の中に血のかたまり(血腫)ができる脳内出血と、脳の表面を覆っている軟膜とその外側のくも膜の間に出血するくも膜下出血の2つがあります。生活習慣が起因して起きるのは主に前者の「脳内出血」です。
脳出血は、脳のどの部分にどの程度の出血が起きるかによって症状に差がありますが、多くの場合、気分が悪くなり、頭痛、めまい、吐き気などを訴え、吐いたり、失禁してしまうこともあります。重症の場合には、昏睡状態に陥り、いびきをかき、そのまま死んでしまうこともあります。比較的軽い場合でも、半身に起きる顔面や手足の麻痺、言語障害、感覚の麻痺や過敏症、意識障害などを引き起こし、回復した後も これら症状が後遺症として残ることが少なくありません。
脳出血原因の大部分は高血圧といえます。高血圧の状態が続くと、細い血管は常に張りつめた状態のため、しだいに柔軟性が失われ、動脈硬化が進みます。そのもろくなった血管に血液がたくさん流れ込むと、内側から外側に強い圧力がかかり、血液成分が血管壁にしみ込み、血管が瘤をつくったり、破れやすくなるのです。このため発作は睡眠時よりも、血圧の変動しやすい日中の活動時に起きることが多く、急に寒いところに出た時や、興奮した時に起こりやすいという特徴があります。
また高血圧以外にも、先天的な動脈の奇形や、脳出血を起こしやすい全身性の変化 (低コレステロール)が引き金になることもあります。
1951年より80年まで、わが国の死因の第1位は脳血管疾患でした。しかしその後は徐々に減少しており、現在では悪性新生物、心疾患に次いで第3位にまで後退しています。とくに脳出血の減少が著しく、1974年を境にして脳梗塞のほうが脳出血より死亡率が高くなっています。脳出血の減少は、食生活などの生活習慣が変わり、高血圧の治療が広く行われるようになったためと考えられます。
当針灸院(鍼灸院)の脳出血後遺症の治療目的は、脳出血後遺症患者のできるかぎりの回復の機会を提供することと脳出血後遺症の完全な回復までの時間を短縮することです。
近年、脳出血後遺症の治療は、西洋医学以外にも新しい治療法を求める動きが世界中に広がりました。欧米、中国などの国では、鍼灸や中薬治療の脳出血後遺症に対する有効性が再認識するようになっています。当院も脳出血後遺症患者さんの期待に応えるため、25年間、脳出血後遺症の治療に力を入れて、試行錯誤の末、独自の頭皮電気針治療法を開発しました。そして良い成果を上げています。1998年11月1日より2008年11月1日までの10年間に北京中医康鍼灸院に来院された脳出血後遺症患者553名を集計したところ、完治したのは138名、有効率は95%でした。
脳出血後遺症の原因が多様なため、当針灸院(鍼灸院)の治療方法もそれに応じて、多様に渡って行います。当針灸院(鍼灸院)は中医学的な弁証論治の基本を元に、特殊な頭皮電気針治療法を組み合わせることで、最大限の効果を引き出します。
当針灸院(鍼灸院)の針灸治療で、多くの脳出血後遺症患者さんの麻痺、下肢脱力、筋力低下、構音障害の症状が消失しました。脳出血後遺症患者さんの生活の質を向上させるのに役に立っています。
もう一つ注目すべき点は針灸治療を受けた脳出血後遺症患者553名の中、脳出血の再発した方がいませんでした。針灸治療は脳出血の再発予防にも効果があることが分かりました。
頭蓋内の出血は総称して一般的に脳出血または脳溢血と呼ばれる。脳出血は脳内への出血と脳周囲への出血に分類されます。
脳出血後遺症の原因は高血圧が原因で起こる脳出血が最も多く、全体の70%を占めます。血管の病変をみてみると、脳内の100〜300μmの細い小動脈に血管壊死(けっかんえし)という動脈硬化を基盤とした病変ができ、これに伴ってできる小動脈瘤の破裂が脳出血の原因になります。そのほか、脳動脈瘤、脳動静脈奇形の破綻、腫瘍内出血、脳の外傷、白血病などの血液疾患が原因になります。高齢者では血管の壁に老人性変化のひとつであるアミロイドが沈着して脳出血の原因になることがあります。 高血圧性脳出血を部門別にみてみると、最も頻度が高いのは被殻出血(40%)と視床出血(35%)で、この2つが約4分の3を占めます。次いで皮質下出血(10%)、橋(きょう)(中脳と延髄(えんずい)との間にある)出血(5%)、小脳出血(5%)、その他(5%)と続きます。
脳出血が重症ならば,最悪の場合は死を招く場合もありますが,脳出血の個所によって,引き起こされる後遺症は違ってきます。
脳出血は頭部CTにより容易に確定診断が可能です。脳梗塞では発症後2〜3日経過しないと低吸収域(梗塞巣)が検出されないのに対して、脳出血では発症直後より高吸収域として出血がとらえられます。症状や経過だけからは脳梗塞と区別がつかないことも多く、適切な治療を行うためには必ず頭部CTによる診断が必要です。
脳出血後遺症の西洋医学治療はリハビリと血圧管理など再発予防がほとんどです。脳出血後遺症の西洋医学治療は以下の通りです。
脳出血後遺症の治療症例 :脳出血後遺症患者553名,取穴:百会、前頂、懸顱、後頂に頭皮針。他の取穴:大椎、肩髃(ケング)、曲池、手三里、合穀、魚際、太淵、足三里、伏兎、風市、環跳、陽陵泉、絶骨。電気針。
脳出血後遺症の鍼灸臨床経験 :当針灸院(鍼灸院)では、多くの脳出血後遺症の症状を完治、或いは改善してきました。今も多くの脳出血後遺症患者が通っていらっしゃいます。当針灸院(鍼灸院)は脳出血後遺症患者の一人一人の症状に合わせて、きめ細かな針灸治療を行っています。当針灸院(鍼灸院)の針灸治療では、脳出血後遺症患者の回復と予後は良好で、多くの脳出血後遺症患者は元気な生活が可能となりました。
脳出血後遺症患者の神経の電気信号が、微弱電流で強められる「確率共鳴」という現象が起き、低下していた脳の情報処理機能が改善されたとみられます。
頭皮電気針で大脳大動脈、大脳中動脈、大脳小動脈の血流量が5倍に増え、脳細胞の代謝が促進される。しかも、脳の黒質が刺激され、ドーパミンの分泌量が増えます。趙長熙教授(放射線医学・米カリフォリニア大学)のfMRI(機能的磁気共鳴映像法)によって、同治療を施すと大脳皮質の運動、感覚エリアや黒質が効果的に刺激され、働きが活発することが分かりました。
脳出血後遺症患者553名、完治したのは138名、有効率は95%。