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慢性関節リウマチ

慢性関節リウマチ の鍼灸治療

慢性関節リウマチの原因

慢性関節リウマチは、思春期から閉経期前の女性に多く発病し、わが国には約60万人の患者がいると推定されています。

慢性関節リュウマチの原因|慢性関節リュウマチの中国鍼灸治療【難病】

関節リウマチ(RA)は、自己免疫が主に手足の関節を侵し、これにより関節痛、関節の変形が生じる炎症性自己免疫疾患です。関節リウマチ(RA)はしばしば血管、心臓、肺、皮膚、筋肉といった全身臓器にも障害が及びます。
リウマチは、リウマチという1つの病気ではなく、関節や骨、筋肉、靭帯、腱などが痛む病気のことをリウマチと呼びます。そのため、リウマチの種類は200種類以上あるといわれています。また、リウマチの種類によって作用機構がそれぞれ異なっています。リウマチの代表的なものでは関節リウマチがありますが、その他にも例えば痛風、リウマチ熱、膠原病なども有名です
関節リウマチ(RA)は以前、慢性関節リウマチと呼ばれていました。第6回日本リウマチ学会総会日本語訳が「慢性関節リウマチ」に決定されましたが、Rheumatoid Arthritisという学名には「慢性」という語はいっさい含まれておらず、実際急性発症する例もあるため、これは完全な誤訳であるとする意見がとおり、第46回日本リウマチ学会総会において「関節リウマチ」を正式名称とする声明が発表されました。
関節リウマチは、初期は関節痛を引き起こし、場合によっては全身を侵すこともある進行性の疾患です。

関節リウマチは、関節局所だけの病気ではなく、全身性の病気です。リウマチ発病期には、微熱、疲労感などの全身症状とともに、手指、足小関節の紡錘状の腫れと痛みが、左右対称性に起こってきます。リウマチの関節症状は朝起きたときに強く、こわばった感じがし、動かしているうちに楽になるのが関節リウマチ特徴です。関節リウマチは、思春期から閉経期前の女性に多く発病し、わが国には約60万人の関節リウマチ患者がいると推定されています。

関節リウマチARAの分類基準

  1. 朝のこわばり(一時間以上持続する)
  2. 多関節炎(少なくとも3領域以上の関節の腫れ)
  3. 手の関節の腫れ
  4. 対称性の関節の腫れ
  5. リウマチ結節
  6. リウマトイド因子(リウマチ因子)陽性
  7. レントゲン検査で典型的な関節所見

以上7項目のうち4項目以上を満たせば関節リウマチと診断される。
近年、強力な抗リウマチ薬(特に抗サイトカイン療法)の登場によって、超早期の診断基準の確立が検討されている。

関節リウマチの程度分類

リウマチは、関節の障害が日常生活をいとなむうえに及ぼす影響によって4つの段階(クラス)に分けられます。

  1. クラスⅠ:関節リウマチの関節の障害が日常生活を営む上に及ぼす影響は健康人と同様。
  2. クラス Ⅱ:少数の関節の運動制限があってもふつうの活動ができる。
  3. クラス Ⅲ:ふつうの作業や身のまわりの用を足しにくくなった。
  4. クラスⅣ:寝たきりか、または車椅子を利用しなければならなくなった。

関節リウマチの関節破壊の程度を客観的に判断するために関節のX線写真を参考にして、4つの病期(ステージ)に分けます。

  1. クラスⅠ:X線で関節の変化のみとめられない。
  2. クラス Ⅱ:関節と関節の間隙が狭くなっている。
  3. クラス Ⅲ:骨のびらんがみとめられる。
  4. クラスⅣ:関節が強直した像を呈する。

慢性関節リウマチのすべての例がクラス4の高度の身体障害にまで進んでしまうわけではなく、治療により関節症状の進行のとまることも少なくありません。15歳以下の関節リウマチは、特に、“若年性関節リウマチ”と呼ばれ、その発病が急で、強い全身症状を伴います。

関節リウマチ症状

  1. 関節炎
    関節炎という言葉がわかりやすいので用いたが、実際に関節リウマチ患者におこるのは、関節の中でも特に滑膜がおかされる「滑膜炎」です。関節に炎症が起きてリウマチとなると、関節が破壊されて脱臼などの症状が引き起こされます。例えば、手の握力が低下する、正座が上手くできない、屈伸がちゃんとできない、肘が十分伸びない、首が回らないなどが挙げられます。関節炎の初期には「朝のこわばり」と呼ばれる症状が出現します。朝起きてから、手をにぎることが困難であり、文字通りこわばっています。こわばりは、1時間以上も続くこわばりであれば関節リウマチまたは他のリウマチ性疾患の可能性が高いです。昼頃にはたいてい改善します。関節リウマチ患者には女性が多いため、朝食の準備ができなくなるなど生活に支障を来します。男性の場合、シャツの釦を留められない日もあります。また、関節炎症状の持続時間は関節リウマチそのものの活動性と関連しています。すなわち1時間続く(朝のこわばり)より2時間続く(朝のこわばり)の患者の方が、関節リウマチが今まさに関節を破壊する強さが強い可能性があります。夜にもこわばりがあるというが関節リウマチとの因果関係は不明です。
    関節リウマチを罹りますと次第に、関節痛がおこるようになります。関節リウマチと初期には手の指の関節(特に近位指節間関節)、また足の指の関節がおかされます。次第に手首、肘、膝など体の中心に近い大きな関節の痛みを感じるようになります。関節痛は、手を動かすなど活動すると増強します。そのため、強い関節炎があるとき、患者は自然とその関節を動かさないようにする傾向があります。このような典型的な関節炎の症状のほか、関節リウマチは慢性に続く炎症であるため、全身倦怠感や易疲労感を感じます。
    関節リウマチと関節炎が進行すると、関節そのものが変性します。関節にある滑膜細胞の増殖、軟骨の破壊と骨にはびらんが生じます。最終的には関節という構造物が破壊し尽くされ、骨と骨が直接接した強直という状態になります。こうなるともはや関節を動かすことは出来ないです。そのかわり、炎症も終息し痛みは感じないです。
    関節リウマチで指の骨が強直すると、最終的にスワンネック変形あるいはボタン穴変形といわれる典型的な関節リウマチ患者の手の形を呈します。尺側偏位もリウマチ患者によく見られる指が全て外側(尺骨側)を向く変形ですが、これは関節の脱臼が原因です。
    また、筋肉と骨とをつなぐ腱の周囲に炎症がおよぶなどして腱断裂が生じることがあります。これは突然発症し、無痛性です。腱が無くなれば、まさにそれに連続する筋肉を動かすことが出来なくなります。
    手足の関節の他では、胸・腰の背骨はおかされないが首の背骨はおかされやすい。頚部痛を生じますか、または頚椎が亜脱臼し脊髄損傷を来します。
  2. 眼の症状
    関節リウマチ患者にはシェーグレン症候群が合併しやすく、乾燥性角結膜炎によるドライアイもよく見られます。目の内側にリウマトイド結節が生じることもあります。(関節リウマチ患者の20%程度がシェーグレン症候群を合併する)。上強膜炎、強膜炎は見られることがあります。強膜炎を発症している場合は通常その他の関節外症状も合併していることが多く、血管炎の一症状である可能性があり、悪性関節リウマチの可能性があります。
  3. 呼吸器の症状
    間質性肺炎、気道病変、胸膜病変、リウマチ結節、血管病変、睡眠時無呼吸症候群(顎関節病変、輪状披裂関節病変)などを合併することがある。その病型は様々ですが、原因としては関節リウマチそのものによる合併症、感染症、治療薬による副作用などがあります。
  4. 心臓の症状
    心臓超音波検査を行うと心嚢液の貯留を認めますが、これは関節リウマチによる心膜炎の所見です。心臓にリウマトイド結節を生じることもあります。
  5. 消化管の症状
    関節リウマチ自体は消化管をおかさないが、慢性の炎症によりAAアミロイドーシスが生じることがあります。また、リウマトイド血管炎による虚血性腸炎はおこる可能性はあります。
  6. 腎臓の症状
    関節リウマチ自体は腎臓をおかさないが、合併するシェーグレン症候群、ステロイドおよび非ステロイド系抗炎症鎮痛薬による間質性腎炎や金製剤・d-ペニシラミンによる糸球体病変(膜性腎症が多い)があります。
  7. 神経の症状
    関節リウマチに伴い血管炎が生ずれば、それに伴い多発単神経炎がおこることがあります。
  8. 皮膚の症状
    圧力のかかる部位にリウマチ結節とよばれる病変がみられることがあります。皮下出血などもみられます。
  9. 血液の症状
    関節リウマチ重症の患者においては、脾腫、白血球(好中球のみ)減少をきたしフェルティ症候群と呼ばれる病態を呈することがあります。

関節リウマチの関節外症状

関節リウマチの関節外症状として

  1. 胸膜炎、肺線維症
  2. 虹彩炎の眼症状
  3. 皮下結節
  4. アミロイドという異常たんぱく質が消化管壁や腎臓にたまる
  5. 手根管症候群
  6. 血管の炎症による指先の潰瘍や心嚢炎(血管炎を伴う慢性関節リウマチを特に悪性関節リウマチと呼びます)。

関節リウマチ検査

  1. 血液検査
    白血球増加、血小板増加、等の炎症所見が見られ、中でも特にC反応性蛋白(CRP)上昇、赤血球沈降速度亢進は活動性の指標となります。 リウマトイド因子(リウマチ因子、RAテスト,RAHA,RAPA)は陽性であることがほとんどだが、関節リウマチがなくても陽性となるし、だれでも高齢となるにつれて陽性の頻度は高くなるからこれをもって診断を確定することは出来ないです。また、活動性とは関連しないから経時的に測定することに意味はないです。リウマトイド因子高値自体は重症の関節リウマチであることを示唆すると一般に言われているが、証明されたわけではないです。より確実に診断につながる抗CCP抗体が、欧米ではリウマトイド因子と組み合わせて用いられており、CA-RF(抗ガラクトース欠損IgG抗体)、IgG型リウマチ因子などもよく用いられています。関節破壊の指標としてMMP-3が用いられます。
  2. 画像診断
    CT:滑膜、軟骨の描出でMRIに劣り、あまり用いられない。 Mり:しばしば関節の糜爛・破壊のため用いられる。 関節リウマチでは血沈の促進、CRP陽性、血液中のリウマチ因子陽性などの検査所見があります。ただし、リウマチ因子は約20%の例で陰性です。ほかの膠原病や肝臓病などでもリウマチ因子が陽性のことがあります。したがって、関節の症状がなく、血液検査でリウマチ反応陽性のときはすぐ慢性関節リウマチということはできません。慢性関節リウマチが活動性か否かは、関節の疼痛や腫脹の強さ、おかされる関節の数、朝のこわばりの持続時間、血沈やCRP陽性の程度、リウマチ因子の力価が高いなどの検査所見から総合して判断します。

関節リウマチ診断

アメリカリウマチ学会(ARA、現在はACRと略す)の分類基準が、現在、関節リウマチの診断法として世界で一般的に使われています。 早期診断基準では、全身性エリテマトーデス・混合性結合組織病・ベーチェット病・乾癬性関節炎・強直性脊椎炎などの関節炎を起こす疾患を除外せねばならないです。

関節リウマチ(RA)の関節変形

リウマチが進行していくと、関節に炎症が起きるだけではなく関節が変形していきます。関節が変形する原因は、関節が破壊の破壊、筋肉の萎縮、腱の断裂や位置異常が起こるためです。

  1. 手の変形
    親指のZ型変形、尺側偏位(指が外側に変形する)、ボタン穴変形(手前の指関節が曲がる)、スワンネック(手前の指関節が伸びきる)
  2. 手首の変形
    リウマチによる手首の変形は亜脱臼した結果、手が落ち込んで見えるような形となります。
  3. 肘の変形
    肘の場合は、リウマチで肘関節が屈曲し、肘を伸ばすことができなくなります。

悪性関節リウマチ(MRA)

悪性関節リウマチ(MRA)は慢性関節リウマチの一つで、全身の血管に炎症が起きて関節外にリウマチ症状が見られる状態のことです。悪性関節リウマチの発症率は慢性関節リウマチの患者さん1000人に対して、2〜2人程度(慢性関節リウマチの患者さんの0.2〜0.3%)でみられます。慢性関節リウマチでは女性のほうが多いですが、この悪性関節リウマチの場合は男性のほうが多いです。
悪性関節リウマチ症状:発熱、体重減少、激しい関節痛、内臓や皮膚病変、血管病変。

回帰性リウマチ

回帰性リウマチは急性の関節炎と関節周囲炎の発作が周期的に(数日から数ヶ月)起こる原因不明の疾患です。回帰性リウマチは手指、手、膝、肩関節に起こりやすく、微熱や軽度の炎症反応が見られます。発症は30代〜60代の男性にみられて、回帰性リウマチの2割から3割が慢性関節リウマチへと変わると言われています。

若年性関節リウマチ

若年性関節リウマチ(JRA)といわれるのは、16歳以下で発症する慢性関節炎のことを指します。若年性関節リウマチにはいくつかのタイプに分かれます。

  1. 全身型若年性関節リウマチ
    関節炎より高熱や発疹などが前景に立つ病型で、スティル病と呼ばれます。
  2. 少間接型若年性関節リウマチ
    5歳前後の女児に発病が多い病気で、ひざや足関節といった大関節に障害が起きやすいです。
  3. 多関節型若年性関節リウマチ
    成人に見られる慢性関節リウマチによく似た臨床像を示します。

心因性リウマチ

心因性リウマチは、炎症反応が見られませんが全身に疹痛が見られる疾患です。心因性リウマチの原因はうつ病などの精神的なものが原因であると考えられています。治療方法は、非ステロイド系の抗炎症薬は使わず、抗うつ剤といった精神療法によって治療する場合が多いです。

強直性脊椎炎

強直性脊椎炎とは、仙腸関節や股関節といった脊椎を中心に関節炎や腱付着部炎を引き起こして脊椎が固くなる病気です。強直性脊椎炎になる原因には遺伝の可能性があり、男性のほうが女性よりかかりやすいです。
初期:腰痛、頸部痛、背骨の可動制限
進行すると:背骨が丸くなる、肩関節や股関節の痛み、動きの制限
その他:体重減少、疲労感、発熱、ぶどう膜炎

リウマチ性多発筋痛症(PMR)

リウマチ性多発筋痛症(PMR)は肩、大腿、上腕部、腰、頚部などの筋肉に、こわばりや疹痛を引き起こす疾患のことです。リウマチ性多発筋痛症の原因は不明で、50歳以上の高齢者に多い病気です。
リウマチ性多発筋痛症症状:発熱、全身倦怠感、体重減少、1ヶ月以上の疹痛、関節痛(骨や関節に変形は見られないです。

リウマチ性心疾患

リウマチ性心疾患とは、リウマチ熱によって引き起こされる心臓障害のことです。リウマチ熱によって心臓の一番内側の膜に炎症が生じ、心臓弁膜が厚くなって弁の機能障害を引き起こします。リウマチ性心疾患ではこのような障害が生じて、心不全や不整脈の原因となります。

慢性関節リウマチ鍼灸治療法

慢性関節リウマチ鍼灸治療症例と臨床経験

慢性関節リウマチ鍼灸治療症例 :村井さん、女性、65歳。5年前。右手の人差し指の付け根からいきなり痛み始め、いつしか手首から肩、足首まで全身に痛みが広がった。血液検査でリウマチと診断され、痛み止めや免疫抑制剤、ステロイドを服用したが、痛みは悪化するばかり。正座ができなくなり、寝起きが特にきつくて毎晩座薬を使っていた。取穴:肩―肩髃、肩貞,腕、指関節―陽溪、腕骨、合穀、液門,肘関節―曲池、天井,股関節―環跳、沖門、髀関,膝関節―膝眼、委中、足三里、陽陵泉,足首、足指関節―太沖、解溪、昆明、丘虚,頚椎関節―風池、風府、大椎,腰関節―腎兪、大腸兪、命門。お灸併用。電気針、20分間。2ヶ月治療を受けた後、痛みがなくなり、薬を止めて、血液検査では、リウマチ因子がマイナスとなり、crp0.25でした。

慢性関節リウマチ鍼灸治療臨床経験 :鍼灸によるリウマチの治療は近年、大きく進展した。耳針、頭針、三棱針、吸い玉、天灸などの治療方法があります。
当院では、弁証論治に基づいて、早期では、健脾胃,中期では、補肝腎、扶正気,肝兪、隔兪、大杼、三陰交などを多用し、慢性関節リウマチの後期あるいは悪性の場合は神闕に間接灸9壮/1回、全身の陽気、とくに脾胃の気を強くすることで、多くのリウマチ患者を治してきました。

慢性関節リウマチ鍼灸治療のメカリズム

針、お灸の働きで、リウマチ患者の免疫調整を行い、自己滑膜に攻撃する異常抗体を抑え、炎症した滑膜を修復してくれます。

慢性関節リウマチ鍼灸治療効果

慢性関節リウマチ352名患者、鍼灸治療後、有効率は70%,一般平均治療11回目、症状の減軽が得られます。

当院の著書及び論文発表

院長の紹介ページにある。

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