鍼灸、針灸

湿疹

湿疹の鍼灸治療

湿疹の原因

湿疹は、急性型と慢性型とがあります。急性型は1.かゆみが強く、2.皮膚は赤くなってジメジメし、3.皮膚の変化はさまざまで、1つのうちに多くの発疹型が含まれています。
湿疹のはじめは粟粒[あわつぶ]ほどの大きさの、小さな水疱をもった丘疹で、これが点状に散在しています。だんだんむらがって、それらが固まってきます。そのまわりには、新しく小さな丘疹ができてきます。ひっかくと、皮膚が破れて、ジメジメした皮膚面をつくってきます。このために、湿疹と呼ばれるのです。さらに、この上にほこり、細菌、皮膚からはがれてきた老廃物がまじって、かさぶたをつくってきます。この急性湿疹のとき、適当な治療がなされないと、だんだん皮膚が厚く、かたくなってきて、表面が粗くなってきます。これが慢性湿疹です。

皮膚炎とは皮膚の上部層の炎症で、湿疹ともいいます。かゆみ、水疱、発赤、腫れ、じくじくする、かさぶたができる、かさついてうろこ状になるなどの症状がみられます。

皮膚炎は、赤くてかゆみのある発疹を引き起こすさまざまな病気の総称で、広範囲に使われる用語です。「湿疹」という場合もあります。皮膚炎は、体の特定の場所にしかできないものも、全身のどこにでもできるものもあります。原因がはっきりわかっているものも、わからないものもあります。しかし、皮膚炎が、ひどい乾燥や皮膚をひっかくこと、炎症を起こす物質、アレルゲン(アレルギー誘発物質)などに対する皮膚の反応であるという点は共通しています。問題の物質が直接皮膚に接触するのが典型的ですが、飲みこんだために起こることもあります。どのような皮膚炎でも、皮膚をひっかいたりこすったりし続けると、その部分は皮膚が厚く、硬くなってしまいます。

皮膚炎は、ある物質に対する短い時間の反応として現れることもあります。そのような場合、皮膚のかゆみや赤みといった症状が、数時間から1〜2日間だけ起こります。慢性皮膚炎はしばらくの間続きます。慢性皮膚炎に特になりやすいのは、手と足です。手はさまざまな異物や物質に触れる機会が非常に多いからです、また、足は靴下と靴に包まれているため温かくて湿った環境、つまり真菌が繁殖しやすい状態にあるからです。

慢性皮膚炎には、接触皮膚炎、真菌性皮膚炎、診断と治療が不十分だったその他の皮膚炎、または原因不明の皮膚病である汗疱、手掌角化症湿疹などがあります。慢性皮膚炎にかかると皮膚にひび割れや水疱ができるので、細菌感染症につながるおそれがあります。

接触皮膚炎

湿疹の原因 接触皮膚炎|湿疹【皮膚疾患】
接触皮膚炎

接触皮膚炎とは、特定の物質と直接接触したことが原因で起こる皮膚の炎症です。発疹は強いかゆみを伴い、生じる部位は限定されていて、しばしば正常な皮膚との境目がはっきりしています。

ある物質が皮膚と接触した場合、皮膚への刺激(刺激性接触皮膚炎)、アレルギー反応(アレルギー性接触皮膚炎)の、2つのしくみのいずれかによって炎症が起こることがあります。

刺激性接触皮膚炎は、化学物質が皮膚に直接損傷を与えた際に起こります。典型的な刺激物には、酸、アルカリ(パイプ洗浄用洗剤など)、溶媒(マニキュアの除光液に使われるアセトンなど)、強力なせっけんなどがあります。これらの化学物質には、わずか数分で皮膚に異常を起こすものも、長時間さらされてから異常を起こすものもあります。刺激物に対する皮膚の敏感さは、人によってかなり異なります。非常にマイルドな成分でできたせっけんや洗剤でも、頻繁に使用したり長期間使用したりすると、人によっては刺激を受けてしまいます。

アレルギー性接触皮膚炎は、皮膚に接触した物質に対して体の免疫システムが示す反応です。ある物質に一度接触しただけで感作される(反応が起こるようになる)こともありますし、何度も接触した後に感作されることもあります。ある物質に感作されると、次にその物質に触れたとき、4〜24時間以内にかゆみや皮膚炎が起こります。ただし、一部の人、特に高齢者では、物質と接触してから反応が起こるまでに3〜4日間程度かかる場合もあります。

アレルギー性接触皮膚炎の原因となる物質は無数にあります。最も一般的な原因物質には、ウルシ科の植物などの植物性のもの、ゴム製品、抗生物質、香料、防腐剤、ニッケルやコバルトなどの金属類があります。ニッケルは宝石やアクセサリー類によく含まれている成分ですが、米国では女性の約10%はニッケルにアレルギーがあるといわれています。ある物質に対し、長い間何の問題もなくそれを使ったり接触したりしていても、アレルギー反応は突然に起こります。皮膚炎治療のために使用する軟膏、クリーム、ローションといった薬剤でも、アレルギー反応は起こりえます。仕事上で接触する物質に反応して皮膚炎になることもあります(職業性皮膚炎)。

接触皮膚炎は、ある物質に接触した後に、 太陽光線にさらされて初めて起こることもあります(光線過敏性、または光毒性接触皮膚炎)。このような反応を起こす物質には、日焼け止め、アフターシェーブローション、香水、抗生物質、コールタール、油などがあります。

アレルギー性接触皮膚炎の一般的な原因

化粧品
脱毛剤、マニキュア、マニキュア除光液、制汗剤、保湿剤、アフターシェーブローション、香水、日焼け止め
アクセサリーに含まれる金属
ニッケル
植物
ウルシ科の植物(ウルシ、ツタウルシ、毒ウルシ)、ブタクサ、サクラソウ、アザミ
皮膚用クリームに含まれる薬
抗生物質(スルホンアミド類、ネオマイシン[別名フラジオマイシン])、抗ヒスタミン薬(ジフェンヒドラミン、プロメタジン)、麻酔薬(ベンゾカイン)、防腐剤(チメロサール)、安定剤
衣料品の製造に使われる化学物質
靴のなめし剤、手袋・靴・下着などのゴムに含まれる加硫促進剤や酸化防止剤

接触皮膚炎は、その原因やタイプにかかわらず、いずれもかゆみと発疹を引き起こします。一般にかゆみはかなり強いのに対し、発疹は軽度ですぐに消える赤みから、ひどく腫れたり大きな水疱ができる重度のものまでさまざまです。普通、発疹は小さな水疱を含んでいます。原因となる物質に触れた部分の皮膚にのみ、発疹ができます。発疹はその中でもまず皮膚が薄く敏感な部分にできて、その後皮膚が厚いところや物質との接触が少なかったところにできていくので、発疹が広がっていっているような印象を受けます。発疹や水疱の中の液体に触れても、接触皮膚炎が物質に触れなかった部分にうつったり、他の人にうつったりはしません。

接触皮膚炎の原因は、簡単に判明するとは限りません。人は普通、自分がどんな物質に触れているかを特に意識せずにいろいろなものに触れているからです。発疹が皮膚のどこに最初にできたかは、原因を調べるための重要な手がかりです。特に、発疹が身につけている衣服やアクセサリー類の下に出た場合や、日光にあたった部分だけに出た場合は大きな手がかりとなります。ただし、原因となる物質に手で触れた後、無意識に顔に触れたことが原因となっている場合もあります。顔の皮膚は敏感なので、物質に触れた手は何ともないのに、顔にだけ発疹が出ることもあります。

接触性皮膚炎
ウルシ科植物による皮膚炎
ウルシ科の植物(ウルシ、ツタウルシ、毒ウルシなど)にはウルシオールという油性成分が含まれ、米国では約50〜70%の人がこの物質に反応して皮膚がかぶれます。同様の油はウルシ科の他の植物にもみられ、カシューナッツの殻、マンゴー(葉、樹液、果皮)、日本の漆器にも含まれています。これらの油に一度接触して感作されると、その後の接触により接触皮膚炎を起こします。 これらの油は皮膚にはすぐに吸収されますが、衣類や道具類、ペットの毛皮などに付着すると長い間そのまま残留します。植物を燃やして出た煙にもこの油が含まれ、一部の人は反応を起こします。ツタウルシ類に対する過敏性は遺伝する傾向があります。 皮膚炎の症状は原因となる接触があってから8〜48時間後に始まり、激しいかゆみとともに赤い発疹や、大小さまざまな水疱が生じます。水疱は、植物が皮膚に触れた部分をなぞるように線状に生じるのが典型的です。発疹が皮膚のさまざまな部位に時間的に前後して現れることがありますが、これは部位によって過敏性に差があったり、ウルシが付着した衣服などへの接触の仕方が異なるために起こる現象です。水疱の中の液体に触れても他の人にうつることはありません。かゆみと発疹は、2〜3週間続きます。 最も効果的な予防策は、かぶれるおそれのある植物を見分けて接触を避けることです。あらかじめ市販の保護用クリームやローションを使うことで、皮膚に吸収される油の量を最小限に減らせますが、それでもゼロにはなりません。この油はゴム手袋からも浸透してくることがあります。接触後すぐにせっけんと水で皮膚を洗えば、油の吸収を防ぐ効果があります。アセトンやアルコールなどの強力な溶剤を使っても、石けんと水を上回る効果はおそらく得られません。注射や錠剤、あるいはその植物の葉を食べるといった各種の脱感作法には効果がないようです。

原因が特定できない場合は、パッチテストを行います。これは、接触皮膚炎の原因になりやすい物質を塗布した小さなシールを患者の皮膚に1〜2日間貼りつけて、その下に発疹が出るかどうかを調べるテストです。このパッチテストは有用ですが、万能ではありません。患者はさまざまな物質に敏感である可能性があり、パッチテストで使った物質に反応があってもそれが原因とは限らないからです。パッチテストをどの物質で行うかは、どんな物質に接触した可能性があるかを検討して決めなくてはなりません。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは、皮膚の上層部に生じる、かゆみを伴う慢性的な炎症です。花粉症や喘息(ぜんそく)のある人や、家族にそれらの病気の人がいる人に非常に多くみられる病気です。

アトピー性皮膚炎は非常に多くみられる病気で、米国では1500万人の患者がいます。患者の約66%が1歳未満で発病、90%が5歳までに発病しています。患者の半数は小学生くらいのうちに治りますが、約半数の人では生涯続きます。

アトピー性皮膚炎の原因はわかっていませんが、アレルギー性の病気、特に喘息、花粉症、食物アレルギーのある人に多く発症します。これらの病気と皮膚炎の関連性はまだはっきりわかっていません。この病気は特定の物質に対するアレルギーではありません。また、伝染もしません。

アトピー性皮膚炎を悪化させる要因には、感情的なストレス、気温や湿度の変化、細菌性の皮膚感染症、刺激を与える衣類との接触(特にウール製品)などがあります。乳児では、食物アレルギーがアトピー性皮膚炎を誘発することがあります。

乳児では、赤くてじくじくして、かさぶたを伴う発疹が、顔、頭皮、おむつで覆われる部分、手、腕、脚や足にできます。体の広い部分にもできることがあります。もっと年長の小児や成人の場合、発疹は1カ所だけ、あるいは数カ所に部分的にできることが多く、繰り返しできることもあります。発疹がよく出る部位は、手、上腕部、ひじの内側、膝の裏などです。

アトピー性皮膚炎の原因|湿疹【皮膚疾患】
アトピー性皮膚炎

発疹の色や重症度、発生部位はさまざまですが、一様にかゆみを伴います。かゆみはかかずにはいられないほどひどいことが多く、「かゆいからかく、かくとさらにかゆくなる」という悪循環を引き起こし、症状を悪化させます。かゆい部分をかいたりこすったりすると皮膚に裂け目ができ、感染症を起こす細菌の入り口をつくってしまいます。

単純ヘルペスウイルスに感染すると通常は狭い部分に非常に小さく、かすかな痛みを伴う水疱ができますがアトピー性皮膚炎のある人がこのウイルスに感染すると、広範囲の皮膚炎、水疱、高熱を伴う重い病気(ヘルペス性湿疹)になることがあります。

脂漏性皮膚炎

湿疹の原因 脂漏性皮膚炎|湿疹【皮膚疾患】
脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎とは、主に頭皮や顔、ときにはその他の部分にみられる慢性皮膚炎で、皮膚の表面のかさつきやフケなどの症状(鱗屑、落屑)を伴い、その原因はわかっていません。

脂漏性皮膚炎は、生後3カ月以内の乳児に最も多く、30〜70歳の成人にも発症します。この病気は男性に多く、しばしば遺伝し、寒い気候で症状が悪化します。エイズ患者の約85%も、この脂漏性皮膚炎を発症します。

脂漏性皮膚炎の症状は徐々に現れます。頭皮に乾いた、または脂っぽい粉状の皮膚のはがれ(フケ)が生じ、かゆみを感じることもありますが抜け毛はみられません。ひどくなると黄色から赤みがかった、うろこ状のかさつきを伴う吹き出ものが、髪の生えぎわ、耳の後ろや中、眉の上、鼻筋や鼻の周囲、胸、背中の上部などにできます。生後1カ月未満の乳児では、頭皮に厚く黄色いかさぶた状の発疹(新生児頭部皮膚炎)ができたり、耳の後ろの皮膚が黄色くかさかさになったり、顔に赤い吹き出ものができることがあります。この頭皮の発疹に伴い、治りにくいおむつかぶれもしばしばみられます。もっと年上の小児や成人では、厚いうろこ状のかさつきを伴う治りにくい発疹ができ、皮膚が大きなフケのようにはがれ落ちます。

貨幣状皮膚炎

湿疹の原因 貨幣状皮膚炎|湿疹【皮膚疾患】
貨幣状皮膚炎

貨幣状皮膚炎は、かゆみ、発疹、炎症が持続する状態で、小水疱、かさぶた、うろこ状の皮膚を伴う、コインのような形の湿疹が特徴です。

貨幣状皮膚炎の原因はわかっていません。この病気は中年の成人に発症することが多く、皮膚が乾燥している場合に現れ、冬に最もよくみられます。はっきりした原因なしに発疹が出たり消えたりすることもあります。

貨幣状皮膚炎は、まずかゆみのある円形の発疹ができますが、この発疹は吹き出ものや水疱を伴い、これがそのうちじくじくしてきてかさぶたになります。発疹は広がることもあります。発疹は腕や脚の内側、尻の部分に出ることが非常に多いですが、胴体部分にもできます。

全身性剥脱性皮膚炎

全身性剥脱性皮膚炎は紅皮症ともいい、全身の皮膚が赤くなってひび割れ、うろこ状にはがれやすい状態(鱗屑、落屑)になる重度の炎症です。

全身性剥脱性皮膚炎の原因としては、ペニシリン、スルホンアミド、イソニアジド、フェニトイン、バルビツール酸などの薬が挙げられます。また、一部の皮膚の病気、たとえばアトピー性皮膚炎、乾癬、接触皮膚炎などの合併症としても発症します。リンパ腫、つまりリンパ節の癌も、この病気を引き起こします。しかし、原因がわからない場合もしばしばあります。

 剥脱性皮膚炎は急速に始まる場合も、ゆっくりと始まる場合もあります。まず、全身の皮膚表面が赤く、つやが出ます。それから皮膚がうろこ状に厚くなり、かさぶたができます。毛や爪が抜け落ちる場合もあります。かゆみがあったり、リンパ節が腫れる患者もいます。発熱も多くみられますが、損傷した皮膚から熱が逃げていくため、本人は寒いと感じます。大量の体液とタンパク質もにじみ出ていき、傷ついた皮膚は感染症にかかりやすい状態になります。

剥脱性皮膚炎の症状は皮膚感染症の症状に似ているので、皮膚と血液のサンプルを検査して、感染症が原因ではないことを確認する必要があります。

この病気では早期の診断と治療を行うことが重要です。損なわれた皮膚が感染症にかかるのを防ぎ、体液やタンパク質が大量に失われて生命に危険が及ぶのを防ぐためです。

剥脱性皮膚炎が重度の場合、入院して感染予防のための抗生物質の投与、皮膚表面から失われた体液を補うための輸液、栄養補給を受けなくてはなりません。体温調節のため、薬の投与や温めた毛布を使用することもあります。冷水浴をして、その後ワセリンを塗ってガーゼを貼ると皮膚を守るのに役立ちます。さまざまな治療法の効果が上がらない、あるいは病気が悪化した場合のみ、プレドニゾロンなどのステロイドを経口薬か注射で投与します。皮膚炎を引き起こす可能性のある薬や化学物質はすべて使用を避けなくてはなりません。剥脱性皮膚炎の原因がリンパ腫である場合、リンパ腫の治療が有効です。

うっ血性皮膚炎

湿疹の原因 うっ血性皮膚炎|湿疹【皮膚疾患】
うっ血性皮膚炎

うっ血性皮膚炎とは、脚の下部に血液と体液がたまったことが原因で起こる炎症です。

うっ血性皮膚炎は、拡張蛇行静脈(広がった静脈がねじれて入り組んだ状態)や、浮腫のある人に起こりやすい病気です。通常は足首に生じますが、膝に向かって症状が上に広がる場合もあります。まず、皮膚が赤くなって軽度のうろこ状になります。数週間から数カ月の間に、その部分の皮膚が濃い褐色になります。やがてその部分の皮膚が傷ついて、ただれや潰瘍ができます。足首の近くにできるのが典型的です。潰瘍は細菌感染を起こすことがあります。うっ血性皮膚炎では足がかゆくなって腫れますが、痛みはありません。しかし、潰瘍ができると痛みます。

うっ血性皮膚炎には、足首の周囲の静脈に血液がたまるのを防ぐことを目的とした、長期治療を行います。長時間座ったままになるときは、足を心臓の高さまで持ち上げた姿勢をとるようにします。医師が処方する適切な強さの弾性ストッキングを着用し、適度に脚を圧迫すると、血液がたまるのを防いで腫れを軽減することができます。ただしデパートで売っている「サポートストッキング」では不十分です。

うっ血??肌?では、皮膚が非常に刺激を受けやすい状態にあるため、病状を悪化させる抗生物質入りクリーム、救急用(麻酔用)クリーム、アルコール、マンサク、ラノリン、その他の化学物質の使用は避けなくてはなりません。

限局性掻爬皮膚炎

湿疹の原因 限局性掻爬皮膚炎|湿疹【皮膚疾患】
限局性掻爬皮膚炎

限局性掻爬皮膚炎は、皮膚の上層部に生じる、かゆみを伴う慢性の炎症で、慢性単純性苔癬(まんせいたんじゅんせいたいせん)、神経皮膚炎ともいいます。

限局性掻爬皮膚炎は、皮膚の一部を慢性的にかきむしることが原因で起こります。かくとよけいにかゆみが増し、「かゆいからかく、かくとよけいかゆくなり、さらにかく」という悪循環に陥ります。皮膚をかく行為は特に理由なく始まることもあれば、何かの病気、具体的には接触皮膚炎や寄生虫が原因で始まることもありますが、接触皮膚炎原因となる病気が治った後もかく行為がずっと続いてしまうことがあります。なぜそのようなことが起こるかはわかっていませんが、心理的な要因が関係していると考えられます。この病気はアレルギー性ではないようです。限局性掻爬皮膚炎は、男性よりも女性に多く、アジア系人種とアメリカ先住民に多いようです。年代的には、20〜50歳の人に発症するのが一般的です。

接触皮膚炎は体のどの部分でも発症する可能性があります。最も多いのは頭、腕、脚ですが、肛門で発症することもあります。初期段階では、皮膚の見た目は正常ですが、かゆみがあります。症状が進むと、皮膚をかいたりこすったりし続けた結果、その部分の皮膚が乾き、うろこ状になり、暗い色の皮疹ができます。

治療では、最初にかゆみを引き起こした原因として何かのアレルギーや病気がないかどうかを調べます。異常が肛門や腟周辺に発症している場合、原因として蟯虫、トリコモナス症、痔、局所性の膿の分泌、真菌感染症、いぼ、接触皮膚炎、乾癬(かんせん)などがないかどうかを調べます。

口周囲皮膚炎

口周囲皮膚炎は口の周囲やあごにできる、赤色で凹凸を伴う発疹です。

口周囲皮膚炎の原因はわかっていませんが、主に20〜60歳の女性に発症します。

ステロイド薬や一部の油性の化粧品、特に保湿剤を使うと、病状が悪化する傾向がみられます。

汗疱

汗疱とは、かゆみを伴う水疱が手のひらや指の横にできるのが特徴の慢性皮膚炎です。足の裏にできることもあります。

汗疱は、異常な汗による発汗障害と呼ばれることがありますが、実際にはこの病気と汗は関係ありません。汗疱の原因はわかっていませんが、要因としてストレスの影響、および、ニッケル、クロミウム、コバルトなどを体内に取りこんだことが影響している場合があります。思春期や若年の成人に多くみられます。

湿疹鍼灸治療法

湿疹鍼灸治療症例と臨床経験

湿疹の鍼灸治療症例:湿疹患者35名。取穴:曲池、環跳、血海、陽陵泉。電気針、針体から低周波を50分ほど流し続けます。お灸併用。梅花針治療―第一〜第七頚椎中心線から横2cmのところと第一頚椎〜耳の間と患部を梅花針で、充血まで、叩きます。

湿疹の鍼灸臨床経験:湿疹の治療には、針灸はかなり効果があります。中国の皮膚科権威《中華皮膚雑誌》1960年2月18日号の湿疹の針灸治療に関する報告では、かなり短期間で、湿疹を完治しました。当院も同じ結果でした。

湿疹鍼灸治療のメカリズム

湿疹患者のアレルギー反応を抑え、炎症を修復すると考えられます。

湿疹鍼灸治療効果

湿疹患者35名、完治したのは31名でした。

参考資料:湿疹の漢方治療法

湿熱証:龍胆潟肝湯+萆薢滲湿湯+二妙丸

血虚風燥:四物湯+萆薢滲湿湯

龍胆潟肝湯

【処方】龍胆草9g黄岑9g梔子9 g沢潟9g木通9g当帰9g生地9g柴胡9g生甘草3g。

【功能与主治】清肝胆実火,潟下焦湿熱。

  • 肝胆実火。頭痛目赤,脅痛,口苦,耳聾,耳腫等。病人舌紅苔黄,脈弦数有力。
  • 肝胆湿熱。見陰腫,陰癢,小便淋濁,あるいは是婦女帯下黄臭等,表現為舌紅苔黄膩,脈弦数有力。

二妙丸

【処方】苍术(炒)500g 黄柏(炒)500g

【性状】本品为灰黄色的水丸;气微香,味苦涩。

【功能与主治】燥湿清热。用于湿热下注,足膝红肿热痛,下肢丹毒,白带,阴囊湿痒。

【用法与用量】口服,一次6〜9g,一次2次。

四物湯

【処方】当帰9g芍薬9g川きゅう9g熟地黄9g

【功能与主治】補血活血・調経。補血の基本方剤です。補血の地黄・芍薬・当帰で肝血を補い、活血の当帰・川きゅうで血をめぐらせます。4薬はともに調経にはたらきます。

栄養不良・自律神経失調症・更年期症候群・視力障害・稀発月経・稀少月経・無月経・子宮発育不全・月経困難症・産後などで、血虚を呈するもの。

【日本漢方の効能】この四物湯は、中国宋時代の漢方書「太平恵民和剤局方」に収載された処方で、婦人疾患、血虚などに広く使われてきました。本方は、血行をよくする作用があります。胃腸障害はないが、血行不良や貧血の傾向があり、皮膚がカサカサし、つやの悪い人の諸症に用い、血の道症、月経不順、産後あるいは流産後の疲労回復、冷え症やしもやけ、しみなどに効果があります。
皮膚が枯燥し、色つやの悪い体質で胃腸障害のない人の次の諸症状:産後あるいは流産後の疲労回復、月経不順、冷え性、しもやけ、しみ、血の道症。

萆薢滲湿湯

【処方】滑石15g、萆薢9g、茯苓12g、澤瀉6g、車前子9g、蓮子心9g、甘草3g。

【功能与主治】清熱祛濕。

難病

整形外科系

産婦人科疾患

皮膚疾患

眼科疾患

耳鼻咽喉,口腔系疾患

神経系疾患

泌尿,生殖器疾患

呼吸器疾患

消化器疾患

循環器疾患

血液,リンパ系

代謝,内分泌系

小児疾患

スポーツ外傷(障害)

交通事故(後遺症)

がん