鍼灸、針灸

書痙

書痙と中国鍼灸 (通院困難な方は、漢方相談にも。院長のお勧め⇒)

書痙について

書痙の原因|書痙の中国針灸治療【整形外科系】

書痙は字を書くときに自分の意志とは関係なく指に力が入り過ぎたり、手首が反り返ったり、また手がふるえてしまって、書字が出来なくなってしまう病気です。書痙は、大量の字を書く事務系の職業の人に多くみられ、書痙の軽い場合は字を書く以外の動作には何ら支障がありません。
書痙を医学用語でジストニアと言います。一般に世間で書痙といわれる症状では、書字やピアノなど特定の動作に際して、手や腕がこわばるという場合と、ふるえる場合、これらが混じっている場合などがあります。専門的にはこわばる場合を書痙、ふるえる場合には本態性振戦や書字振戦という別の病気の場合もあります。

書痙に対する当院の取り組み

北京中医針灸院の書痙の治療目的は、書痙患者にできるかぎりの回復の機会を提供することと書痙の完全な回復までの時間を短縮することです。
書痙の治療は、西洋医学がなかなか完治しません。当院長は書痙患者の期待に応えるため、25年間、書痙の治療に力を入れて、試行錯誤の末、独自の電気針治療法を開発しました。特殊な鍼と電気の併用で良い成果を上げています。1990年4月から2008年10月の間、当院で鍼灸治療を受けた書痙の患者さん230名を集計しましたところ、140名が完治しました。
北京中医針灸院の治療方法は書痙の症状に応じて、多岐に渡って行います。当院は中医学的な弁証論治の基本を元に、特殊な電気針治療法を組み合わせることで、最大限の効果を引き出します。当院の針灸治療によって、多くの書痙患者さんの指に力が入り過ぎたり、手首が反り返ったり、手がふるえてしまって、書字が出来なくなった症状の改善、或いは消失しました。それは患者さんの生活の質を向上させるのに役に立っています。
もう一つ注目すべき点は針灸治療を受けて治った書痙患者140名の中、書痙の症状が再発した方はいませんでした。針灸治療は書痙の再発予防にも効果があることが分かりました。

書痙の原因

書痙は、従来は精神的緊張によるもの、あるいは心因性と考えられてきましたが、この20 年ほどの研究で、大半が筋肉の緊張や動作を司る脳内運動メカニズムの不調によるジストニアであることがわかってきました。本態性ジストニアの原因は不明ですが、一般には書痙は知的機能が障害されてしまうことはありません。特に書痙の場合には、書痙の病状が進むと書字以外の動作でも症状が出現たり、利き手と反対側に出てきたりする場合がありますが、書痙が全身に広がってしまうことはほとんどありません。

書痙のメカリズム

書痙(しょけい)になりやすい人の脳には、運動や感覚をつかさどる部位の組織が少ないという構造異常があることが、フランスの研究で示されました。長い間、書痙には解剖学的な異常は認められないとされてきたが、解像度の高い最新の画像技術により、極めて細微な異常の存在が明らかになりました。英ジストニア協会によると、書痙とは指や手、腕などの筋肉に不随意な収縮が生じる運動障害で、長年同じ筋肉を繰り返し使う人によくみられます。字を書くことが苦痛になり、書いた字は極めて読みにくいものとなります。書痙症例の4分の1は両手に生じ、発症率は10万人に3〜7人と少ないものの、仕事、自己評価、社会生活に深刻な影響を及ぼします。書痙を発症して平均7年経過した書痙患者30人の脳画像を健常者の脳画像と比較した結果、書痙患者は小脳、視床、感覚運動皮質の3部位で灰白質が少ないことが分かりました。

書痙の症状

  1. 字を書く時に手が震えて思うように書けない。
  2. 手が震えてしまうために、仕事ができない。
  3. 人と話している時、声が震え、出にくくなる。
    書痙のジストニア症状は、字を書く人だけに出現するわけではなく、熟練を要する仕事人が複雑な運動を繰り返し過ぎると出現します。例えば、ワープロをタイプする人では、キーボードをタッチする時に指が曲がってたり手がねじれます(タイピストクランプ)。類似の症状は、ピアニスト、バイオリニスト、管楽器奏者などプロの音楽家にみられることも多く、楽器を演奏するときだけに指が曲がって伸びなくなったり突っ張ってしまったりします(音楽家クランプ、器楽演奏家クランプ)。特に、小指やくすり指など筋力が弱い指や、複雑な運動を要求される指に書痙の症状がでます。
    書痙やタイピストクランプ、演奏者クランプなど、動作を反復すればするほどジストニア症状は悪化してしまいますから、仕事をすればするほど、また練習をすればするほど、逆に症状が悪化するという悪循環に陥ります。書痙は医学的にも難しい症状で、書痙なのに、頸椎の病気や心因性の病気、腱鞘炎、ストレス性障害などと診断されている場合も多くあります。

書痙の検査と診断

書痙の診断は書字の障害を主な症状として、他の神経・筋疾患や精神障害がないことが前提です。心理的ストレスなどの要因が影響しており、心身症とも考えられます。

書痙の西洋医学的な治療法

  1. ボツリヌス毒素注射
  2. 脳の手術
 

書痙の生活注意点

仕事がら熱心に書く人、重ね書きのために強く力を入れて書く人、字に対するこだわりのある人は職業痙(けい)という要素が強いです。ちょっとしたバランスのくるいでうまく書けなくて人前で恥をかいたなどの苦い経験をすると、その後、字を書くことに不安・恐怖を感じ、さらに書字障害へと発展していきます。したがって、「読める程度の字が書ければいいや」というくらいに気楽にかまえることが大切です。

ジストニアの分類

ジストニアは、不随意でゆっくりとした反復性かつ持続性の筋収縮で、動作の途中で止まってしまったり、胴体、全身あるいは体の一部がねじれたり回転したりする状態です。ジストニアには、全身の筋肉が異常に動いてしまう全身性ジストニアと、局所のみの筋緊張の異常による局所ジストニアに大別されます。ジストニア症状は筋肉の異常収縮によるものですが、筋緊張を調節している大脳基底核という部分の働きの異常によっておこると考えられています。ジストニア原因のわからないものを本態性ジストニア、脳卒中や脳炎などの後遺症として起こるものを二次性ジストニアと呼びます。本態性ジストニアの中にはDYTという遺伝子の異常による遺伝性ジストニアというものがあり、15の型が知られています。日本では瀬川病と呼ばれるDYT5ジストニアと捻転ジストニアと呼ばれるDYT1ジストニアが主で、これらは主として小児期に症状が出現します。局所ジストニアでは、目のまわりの筋肉が異常収縮して目が開けられなくなる眼瞼けいれん、首の筋肉の異常によって首が曲がってしまう頚部ジストニア(痙性斜頸)などがあります。書字や楽器演奏などきまった動作時だけ症状がでて動作が妨げられるものを、動作特異性ジストニアと呼び、書痙の多くがこれに含まれます。これらは特定の職種に生じる傾向があり、職業性ジストニアとも言われています。また精神疾患に用いる向精神薬の影響で出現するジストニア症状を遅発性ジストニアと呼びます。ジストニアは、基底核、視床、小脳、大脳皮質など脳のいくつかの領域の活動が過剰になるために起こると考えられています。ジストニアの原因には、脳の重度の酸素不足(出生時もしくは晩年)、パーキンソン病、多発性硬化症、ある種の金属蓄積による毒性(ウィルソン病による銅の蓄積など)、脳卒中などがあります。抗精神病薬はさまざまなタイプのジストニアを引き起こします。たとえば、意図しないのにまぶたが閉じる(眼瞼けいれん)、首が曲がる(痙性斜頸)、しかめ面になる、口と舌が不随意運動を繰り返す(遅発性ジスキネジア)などの症状が現れます。慢性のジストニアは通常は遺伝が原因です。

  1. 本態性ジストニア (原因のよくわからないもの)
    全身性ジストニア
    若年発症型ジストニア
    成人発症型ジストニア
    孤発性ジストニア
    遺伝性ジストニア
    局所ジストニア
    痙性斜頚 (頚部ジストニア)
    眼瞼けいれん
    書痙
    職業性ジストニア
    痙性発声障害
    その他
  2. 二次性ジストニア(脳の病気で生じるもの)
    脳性麻痺、脳血管障害、脳炎、先天性代謝異常などが原因となる。

特発性捻転ジストニア

特発性捻転ジストニアは原因不明のジストニアで、6〜12歳で発症し、初期症状は軽いことも重いこともあります。筋肉に異常な収縮がゆっくりと起きて、体がねじれたり回転したりします。ジストニアは一般的に片方の足や脚から症状が始まって、そのまま胴体や下肢だけに症状が限られますが、ときには全身に現れることもあり、小児の場合は最終的に車いすを使用するようになります。軽いジストニアの別の例は、持続性の書痙(しょけい:字を書こうとすると、手に筋けいれんが起こる病気)です。ただし、すべての書痙がジストニアによるものとは限りません。特発性捻転ジストニアが成人に起きた場合は、通常は顔面や腕から始まり、体の他の部分に広がりません。

眼瞼けいれん

眼瞼けいれんは、まぶたが繰り返し不随意に閉じるジストニアです。ときには当初は片方の眼だけに起こることもありますが、最終的には両方の眼に起こります。通常は、過度のまばたき、眼の刺激感、明るい光に対して過剰に敏感になる、などから始まります。患者の多くは、まぶたが閉じないようにするために、あくびをしたり、歌を歌ったり、口を大きく開けたりします。病気が進行するとそうした努力もあまり効果がなくなります。眼瞼けいれんは視力を大きく損ないます。

痙性発声障害

痙性発声障害では発声を制御する筋肉が障害されます。この病気の人は通常、体のどこかに本態性振戦が起こります。声帯の筋肉がけいれんすると声がまったく出なくなったり、話す声がひずんだり、ふるえたり、かすれたり、ささやきになったり、甲高くなったり、途切れたり、不明瞭になり理解するのが困難になります。

イップス

イップスは、一部のゴルファーが経験するジストニアの1種で、筋肉がれん縮します。手と手首の筋肉が自然に収縮するために、ゴルフのパッティングなどがほとんどできません。イップスのためにコントロールを失ったゴルファーは、1メートル弱のパットのはずなのに4.5メートルも叩いてしまったりします。同様にミュージシャンの手や腕に奇妙なけいれんが起きて演奏できない場合は、ジストニアが起きていることがあります。いくつかのタイプのジストニアは進行性で、時間がたつとともに動作がさらに不自然になります。重度の筋収縮が起こると、首や腕がおかしな曲がり方をして、居心地の悪い姿勢になります

書痙の鍼灸治療法

書痙の鍼灸治療治療症例と臨床経験

書痙の鍼灸治療:書痙患者さん230名、取穴:取穴:耳穴―肩、頸部の敏感点、輔穴―天柱、風池、風府、大椎、肩髃(けんぐ)、天宗、風門、肺兪、合穀、後渓、曲池。電気針、20分間後、吸い玉20分間。

書痙の鍼灸臨床経験:北京中医針灸院では、多くの書痙患者の症状を回復させてきました。今も多くの書痙患者が通っていらっしゃいます。書痙患者の一人一人の症状に合わせて、北京中医針灸院はきめ細かい針灸治療を行っています。針灸治療では、書痙患者の生活の質と予後はかなり良好です。大多数の書痙患者は普通の生活に戻ることが可能になりました。
書痙の場合、西洋医学では脳の手術、ボツリヌス毒素注射、薬物内服がありますが、なかなか完治ができなくて、これに対して、鍼灸では、かなり回復ができます。当院は書痙の治療を行いまして、かなり満足な効果が得られましたので、第三の治療選択肢として、選択されるべきです。

書痙の鍼灸治療のメカリズム

大脳基底核の運動制御システム機能を改善すると考えられます。

書痙の鍼灸治療効果

書痙患者さん230名、完治したのは140名、有効率87%。

書痙鍼灸(鍼灸)の治療症例

田中さん、28歳、男性、埼玉県在住。2年前、国家試験を受験するため、論文試験があり手書きで答案を作成せねばなりませんでした。答案に書く字がとても汚くて、焦っているせいか、手が棒のようになり震えまっすぐな線が書けませんでした。病院で書痙と診断され、次第に書痙症状が進行して、酒をつぐ時も震えますし、人前で箸を使うのも心配になります。心理療法に大金をつぎ込んだが無効でした。友人の紹介で当院受診しました。鍼灸治療後、書痙症状が著明改善しました。自信は急速に回復しました。書類記入も大丈夫になりました。週3回の通院を繰り返すうちに、次第に症状がなくなりました。

ジストニアと針灸治療

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