鍼灸、針灸

斜視

斜視の鍼灸治療

斜視の原因

斜視の原因|斜視【眼科系疾患】 斜視にはいくつかのタイプがあります。眼が内側を向いてしまうもの(内斜視)や、外側を向いてしまうもの(外斜視)が最も多くみられます。左の図では、子供の右眼が斜視の状態になっています。

斜視の種類

斜視は目の位置によって、内斜視外斜視上斜視下斜視にわけられます。

斜視の種類|斜視【眼科系疾患】
右目を正常な位置とした斜視の種類

内斜視

先天性内斜視

生後6カ月以内発症の内斜視で、内斜角が大きく、外への眼球運動制限があり、遠視の程度は強くなく、内斜は内上方へずれる下斜筋過動を伴う場合が多いなどの特徴があります。先天性内斜視の頻度は全内斜視の約30%です

後天性内斜視

1歳以上になって発症してくるもので、次のような3種類に分類されています。

・調節性内斜視
プラス2〜5ジオプターの遠視があり、近くを見ようとすると内斜視があらわれます。2〜5歳ぐらいから家族や周囲の人に気づかれる場合が多く、遠視の矯正眼鏡で正位(眼球がまっすぐな位置にある)になります。  このほかに、近くを見るときのほうが遠方視時より内斜がよりひどくなる型もあり、この場合は二重焦点レンズや累進多焦点レンズ(バリラックス)の使用、縮瞳薬点眼などをおこないます。
・部分的調節性内斜視
部分的内斜視は、調節による内斜視とそうでない内斜視とがまじりあったもので、凸レンズによって遠視を十分矯正しても、まだ内斜視の状態が残っています。この残りの内斜視に対しては、手術で矯正がおこなわれます。
・非調節性内斜視
凸レンズ使用によってもまったく斜視の程度の変わらないものをいいます。原因は神経支配異常や外転神経まひによるものと考えられ、頭部外傷、脳腫瘍、熱性疾患や中枢神経の病気によるもの、一眼の視力がいちじるしくわるい乳幼児に起こるもの、周期性に内斜視の起こるもの、外斜視の手術の過矯正によるものなどがあります。

外斜視

遠くをぼんやり見たり、疲れたときに目が外へ向く状態です。明るいところに出ると目をつぶることもよくあります。常に外斜視の場合、その外斜している目は、弱視や強い視力障害を伴う場合が多くあります。

上下斜視

物が上下にずれて見えて困ります。もっとも多いものは上斜筋まひによるものです。上斜視となったほうの目と反対側に頭を傾けて物を1つに見るようにする姿勢をとります。上斜筋のほかに下斜筋、上直筋や下直筋、あるいはそれらの筋肉のまひが組み合わさったかたちであらわれます。また眼窩壁骨折などで筋肉が固定されて動かなくなり、上下斜視を起こすこともあります 。

偽斜視

外見上斜視にみえますが、本当は斜視ではありません。乳幼児では鼻根部が低く幅広だったり、内眼角部の皮膚が鼻側の結膜を狭くしていて、一見角膜が内側により、内斜視のようにみえることがあります。
まっすぐ正面のある点を見つめさせて片眼ずつさえぎってみると目は動かないので、両眼でまっすぐ見ていることがわかります。つまり斜視ではないのです 。

斜視の原因として、次のようなものがあります。

眼の筋肉や神経などの異常 両眼視の異常
目を動かす筋肉や神経にわずかの異常があると、目の位置がずれ、両目が一緒に正しくものを見ることができず、斜視になります 遺伝や脳の一部のわずかな異常が原因で、両眼視がうまくできない場合、それぞれの目がばらばらな方向を見るようになり、斜視になります。
遠視 視力不良
目はものを見るときにそのものにピントあわせを行います。近くを見るときには、目は内側によります。遠視では、強くピントあわせを行わないと、はっきりと見えないため、目はかなり内側によってしまい、斜視になる場合があります(内斜視)。 病気やけがで、片方の目の視力が悪くなると、両眼視ができず、視力の悪い目が斜視になる場合があります。大抵の場合、その目は外側を向きます(外斜視)。

斜視の治療法

斜視鍼灸治療症例と臨床経験

斜視鍼灸治療症例 :斜視患者45名。取穴:陽白、攅竹、眼底穴、球後、太陽、晴明、翳風、養老、合穀、百会、風池、風府、足三里、太沖。針体から微電流を50分ほど流し続けます。眼底穴と球後穴、中国では、目の病気の治療によく使われますが、他のツボより痛みが出やすいため、当院ではこのツボを使う場合、患者さんに説明し、同意してもらった上のみ、治療を行います。

斜視鍼灸臨床経験 :斜視の場合、手術で矯正がおこなわれますが、手術でできない場合、鍼灸治療を選択すべきです。鍼灸の効果がかなりあって、そして薬の効果がなかなか期待できないからです。

斜視鍼灸治療のメカリズム

斜視患者の眼筋を支配する動眼神経の働きを回復し、眼筋のまひ状態を回復すると考えられます。

斜視鍼灸治療効果

斜視患者45名、完治したのは25名、有効率75%。

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