突発性難聴
突発性難聴とは、明らかな原因もなく、ある日突然に片側の耳が聞こえなくなる病気です。
突発性難聴は音波の振動エネルギーを電気信号に変換する内耳が、突然障害を受けることにより高度の難聴をきたす病気です。突発性難聴の原因としてはウイルス感染説、循環障害説がありますが、実際には様々な病因による内耳の障害です。
急性高度感音難聴のうちメニエール病や外リンパ瘻、聴神経腫瘍など明らかな他の疾患によるものを突発難聴と呼び、原因の明らかでない場合だけを突発性難聴と呼んで区別することもあります。
おたふくかぜ、はしか、みずぼうそう、じんま疹、胃腸炎、感冒、高血圧、糖尿病、心疾患の既往が突発性難聴の患者さんに多くみられ、生活習慣病の側面が見られています。しかし、どのような人が突発性難聴に罹りやすいかという、はっきりとした結論は得られていません。
突発性難聴の発症はそのとき自分が何をしていたか明言できるほど突発的です。突発性難聴の多くがそれ以前に耳の病気を経験した事のない健康体で、発症時は耳閉感、耳に水が入ったような感じが取れないと訴えて、難聴と気付かない事が多いです。
突発性難聴の耳以外の神経症状は見られない、遺伝の要素は見つかっていない、分野としてはあまり研究が進んでいないのが現状です。急激に発症する感音難聴のうち、原因不明のものを突発性難聴と呼んでいます。
突発性難聴が患者に与える精神的負担は極めて大きく、外見的に障害が見られず周囲の理解が得られにくい事に加え、健康体からの突然の突発性難聴発症からくるショックや、耳の異常を常時自覚せざるを得ないため、深刻なストレスと精神的苦痛を常に感じます。中途失聴は障害認識が難しく、それまで言語コミュニケーションにより築いてきた友人関係・家族関係・社会的地位などを危うくする場合もあります。
北京中医針灸院の突発性難聴の治療目的は、突発性難聴患者にできるかぎりの回復の機会を提供することと突発性難聴の完全な回復までの時間を短縮することです。
突発性難聴の治療は、西洋医学以外に東洋医学の針灸治療が効果的です。
北京中医針灸院は突発性難聴の治療を一早くも始まって、精力的にこの病気の治療に取り組みました。北京中医針灸院は25年間、突発性難聴の治療に力を入れて、試行錯誤の末、独自の電気針治療法を開発しました。特殊な鍼と電気の併用で良い成果を上げています。1990年4月から2008年10月の間、当院で鍼灸治療を受けた突発性難聴の患者さん800名を集計したところ、聴力が回復し、完治したのは400名でした。耳鳴りが無くなったのは120名でした。
北京中医針灸院の治療方法は突発性難聴の頑固さに応じて、多岐に渡って行います。当院は中医学的な弁証論治の基本を元に、特殊な電気針治療法を組み合わせることで、最大限の効果を引き出します。そして突発性難聴の治癒で、聴力の回復は突発性難聴患者さんの生活の質を向上させるのに役に立っています。突発性難聴の治療は当院の得意な分野の一つとはいえます。
もう一つ注目すべき点は針灸治療を受けて治った突発性難聴患者400名の中、突発性難聴の症状は再発した方がいませんでした。針灸治療は突発性難聴の再発予防にも効果があることが分かりました。
突発性難聴の原因には毛細血管の血流が妨げられ内耳に血液が十分届かずに機能不全を引き起こす突発性難聴という内耳循環障害説とステロイドが突発性難聴に効果を発揮することからウィルス感染を原因とする説などがあります。ストレスを突発性難聴原因の一つとする意見もあります。内耳血管の痙攣や塞栓、血栓、出血などによる循環障害は突発性難聴の突然の発症をうまく説明できます。また治療として血管拡張剤、抗凝固剤などの循環を改善する薬剤がしばしば有効であると報告されていることも根拠となっています。しかし、この説では突発性難聴再発はほとんどないという突発性難聴の特徴の説明は困難です
難聴の発症前に感冒のような症状を訴える患者さんが少なくないことや、突発性難聴の罹患が一回かぎりであること、おたふくかぜやはしかなどのウィルス疾患が突発的な高度難聴を起こすことなどが根拠となっています。
しかし、突発性難聴は遺伝とは関係がないです。
突発性難聴では、聴力の改善・悪化を繰り返すことはありません。その場合には、メニエール病という病気が疑われます。聴神経腫瘍では、突発性難聴として初発する場合があります。聴神経腫瘍が疑われる場合には、MRIによる画像診断が必要になります。
突発性難聴の症状は軽〜重度の難聴と耳鳴りなどが中心です。めまいや吐き気を訴える事もあります。ほとんどの突発性難聴は片側のみに発症します。
突発性難聴は文字どおり突然に発生する難聴です。ほとんどの突発性難聴患者さんが発症の時期やそのときの状況を覚えていることが多く、何時からかははっきりしないが、徐々に聞こえなくなったような難聴は突発性難聴ではありません。
突発性難聴の治癒後に再発する患者の場合は、治癒から時間が経っていれば、2度目の突発性難聴、短期間であれば蝸牛型メニエール病や低音障害型感音性難聴などが考えられます。両耳に発症かつ進行性難聴であれば特発性両側性感音難聴と考えられます。
難聴の発症原因が分かっている病気は、脳腫瘍による難聴、外リンパ瘻、外傷性難聴、内耳梅毒、薬剤性難聴、耳管狭窄症などがあります。近年、突発性難聴やメニエール病と診断されている患者の中に外リンパ瘻が含まれています。
| 1)主症状 |
| 1.突然の難聴 |
| 文字通り即時的な難聴、または朝眼が覚めて気付くような難聴。ただし、難聴が発生したとき「就寝中」とか「作業中」とか、自分がその時何をしていたか が明言できるもの。 |
| 2.高度な感音難聴 |
| 必ずしも高度である必要はないが、実際問題としては高度でないと突然難聴になったことに気付かないことが多い。 |
| 3.原因が不明、または不確実 |
| つまり、原因が明白でないこと。 |
| 2)副症状 |
| 1.耳鳴り |
| 難聴の発生と前後して耳鳴りを生ずることがある。 |
| 2.めまい、および吐き気、嘔吐 |
| 難聴の発生と前後してめまいや、吐き気、嘔吐を伴うことがあるが、めまい発作を繰り返すことはない。 |
| [突発性難聴の診断基準] |
| 確実例 : 主症状、副症状の全事項をみたすもの。 疑い例 : 主症状の1.および2.の事項をみたすもの。 |
| [参考] |
| 1.Recruitment現象の有無は一定せず。 2.聴力の改善、悪化の操り返しはない。 3.一側性の場合が多いが、両側性に同時罹患する例もある。 4.第VIII脳神経以外に顕著な神経症状を伴うことはない。 |
突発性難聴は急激に発症する原因不明の感音性難聴です。突発性難聴の場合、めまいは約半数の患者さんに認められますが、めまいはよくなった後に繰り返さないのが特徴です。また、突発性難聴では耳以外の神経症状(四肢の麻痺や意識障害など)が認められないのが特徴です。一方、発症原因が分かっている難聴は突発難聴です。難聴は内耳の蝸牛が何らかの原因により障害を受けたため、突然に生じる難聴を特徴とする病気です。その障害が内耳の前庭半規管にまで及ぶと、難聴にめまいが伴って起こります。
突発難聴は脳腫瘍による難聴、外リンパ瘻、外傷性難聴、内耳梅毒、薬剤性難聴、耳管狭窄症などがあります。近年、突発性難聴やメニエール病と診断されている患者の中に外リンパ瘻が含まれています。
血管拡張剤、抗凝固剤、代謝賦活剤や向神経ビタミン製剤があります。ウイルス感染に対してはステロイド剤が広く用いられています。ステロイド剤の持つ強カな抗炎症作用がウイルス性内耳炎を軽快すると考えられますが、免疫的な作用機序や循環障害で生じる活性酸素を抑制するなどの循環系に対する機序も関与しています。
突発性難聴、厚生労働省研究班で、様々な薬剤の突発性難聴に対する有効性を調査いたしましたが、どの薬剤が有効かは結論がでませんでした。
急性期の治療として最も重要なものは安静です。突発性難聴の発症前に精神的、肉体的疲労感(ストレス)を感じていることが多く、心身ともに安静にして、ストレスを解消することは重要です。難聴の程度によっては入院治療が望ましい場合もあります。安静のみでも内耳循環障害の改善が期待されます。
突発性難聴の適切な早期治療と安静が極めて重要です。突発性難聴は再発しないことが一つの特徴とされており、突発性難聴が再発するようであれば、外リンパ瘻、メニエール病、聴神経腫瘍など他の疾患を疑わなければなりません。
突発性難聴の50%は完全に治り、約30%突発性難聴は回復するが難聴を残します、残りの20%突発性難聴は治らないです。
突発性難聴の鍼灸治療 :突発性難聴患者800名、取穴:風池、風市、聴会、翳風、聴宮、糸竹空。低周波。
突発性難聴の鍼灸臨床経験 :北京中医針灸院では、多くの突発性難聴の症状を完治、或いは改善してきました。今も多くの突発性難聴患者が通っていらっしゃいます。突発性難聴患者の一人一人の症状に合わせて、北京中医針灸院はきめ細かい針灸(鍼灸)治療を行っています。北京中医康針灸院の針灸(鍼灸)治療では、突発性難聴患者の回復と予後は良好で、多くの突発性難聴患者は普通の生活が可能となりました。
突発性難聴の鍼灸治療開始後、治り方はさまざまで、2、3日で回復する人や、2週間、あるいは、1ヶ月位して、治療効果の出始める人、様々です。難聴が改善する場合には、難聴は急速に改善し、徐々にプラトーに達するような回復過程を示しますが、治療開始後より少しずつ回復する場合や全く改善しない場合もあります。
突発性難聴治療は早期に安静にして、回復する可能性が強いので、起こって早く始めるほど効果があります。 突発性難聴の50%は完全に治り、約30%突発性難聴は回復しますが難聴を残します、残りの20%突発性難聴は治りませんでした。
2004年、当院はレーガン米大統領の手術も手がけたロサンゼルスのハウス医学科学研究所との共同研究で、マウスを使って、脳橋と大脳の皮質の聴覚エリアを観察しました。聴会、翳風、聴宮、糸竹空に電気針、20分間連続に刺激すると脳橋の働きが活発し、皮質の聴覚エリア硬膜の表面に置いてあった電極の振動の幅も増大していることがわかりました。
脳橋では、高音と低音で信号の流れる場所や深さが微妙に違います。針を通じ、電流が3万本とも言われる聴神経に伝わって、脳橋を刺激することによって、聴覚の働きがよくなると考えられます。
突発性難聴患者800名、完治400名、改善240名、残りの160名は無効です。
浅野さん、51歳、男性、鎌倉市在住。仕事が忙しくて、海外出張も多く、1ヶ月前の朝、起きた時、突然に右側の耳が聞こえなくなり、耳鼻科で突発性難聴と診断されました。病院で内服薬、星状神経節ブロックや高圧酸素療法などの治療を受けましたが、聴力の改善が見られませんでした。もうこれ以上無理ですと病院の医者に言われ、突発性難聴の治療を諦めました。しかし、毎日耳鳴りで、寝つきも悪く、朝は起きづらいことに悩まされていました。ネットで、突発性難聴のいい治療方法がないかを調べたところで、当院を知り、そして鍼灸治療を受けました。最初は全く改善しませんでしたが、1ヶ月位して、治療効果の出始め、聞こえがよくなり、耳鳴りが半減し、寝つきもよくなり、さらに2週間経った頃には、右耳の聴力検査では90dBから正常値に戻り、耳鳴りもなくなりました。先月、ご夫婦でご来院され、近況報告して下さいました。あれから難聴、耳鳴りがすっかりなくなり、夜もよく眠れますし、疲れてもめまいが一切なくなり、健康状態が以前よりも良いと喜んでいました。