不妊症
不妊症とは、避妊をせずに夫婦生活をしているカップルが2年以上妊娠しない場合をいいます。
米国では、不妊症は夫婦およそ5組に1組の割合で見られます。結婚し子供をもつ年齢が遅くなっているのが、不妊症の増えている理由のひとつです。しかし、1年間妊娠しようと努めてうまくいかなかった不妊症カップルのうち60%までは、不妊症治療を受けて、最終的には妊娠に至っています。
不妊症の原因は、男性、女性、もしくは両方にあります。精子、排卵、卵管の障害は、それぞれ不妊症の原因の3分の1近くを占めています。ごく少数ですが、子宮頸部の粘液に異常がある場合や、原因がはっきりしない場合もあります。したがって不妊症の診断ではパートナー双方の十分な診察が必要です。年齢は、特に女性で不妊症の1つの要因となります。女性は加齢とともに妊娠しにくくなり、妊娠中の合併症のリスクも高くなります。また、女性では閉経前に不妊症の問題を解決する必要があるため、特に35歳以上の女性では時間が限られます。
日本では正常なカップルでは妊娠を希望し性生活を行った場合は6か月以内に65%、1年で80%、2年で90%、3年で93%が妊娠にいたるとされています。よって日本においては、妊娠を望んでいるカップルの約10%が不妊症であるとされています。なお、男性側に問題がある不妊症が約40%、女性側に問題がある不妊症が40%、両性に問題がある不妊症が15%、原因不明な不妊症が5%あるとされています。一方で妊娠するのだが、習慣性流産となってしまう場合を不育症といいます。不育症は広義の不妊症の一部に組み込まれることもありますが基本的には概念が異なります。
北京中医針灸院における不妊症治療の目的は、妊娠に至るまでの時間を短縮すること、または、不妊症治療なしでは妊娠しないカップルに妊娠の機会を提供することです。
近年、不妊症の治療は、西洋医学以外にも新しい治療法を求める動きが世界中に広がりました。欧米、中国などの国では、鍼灸や中薬治療の不妊症に対する有効性が再認識するようになっています。不妊症患者さんの期待に応えるため、当院が25年間、特に不妊症の治療に力を入れて、そして良い成果を上げています。1998年11月1日より2008年11月1日までの10年間に北京中医康鍼灸院に来院された不妊症患者の中の200例について、集計した結果は:不妊症患者200例、妊娠に成功したのは124名で、妊娠に失敗したのは76名でした。
不妊症の原因が多様なため、当院の治療方法もそれに応じて、多様に渡って行います。当院は中医学的な弁証論治の基本を元に、肝郁腎虚、沖任失調、摂精不能に分け、疏肝理気、補腎填精、調理沖任、活血化瘀の治療を行われます。特殊なお灸やハリなど東洋医学的な治療方法を組み合わせることで、最大限の効果を引き出します。
卵巣からは約1カ月に一度卵子が排卵されますが、この機能がうまくはたらかないと妊娠しません。排卵障害のある女性だと、ホルモンの不調などによりうまく排卵が行えずに、未熟な卵子が誕生してしまいます。月経が不規則で1年に数回しかなく、まったくない場合には排卵が起きていない可能性があります。基礎体温をはかって排卵しているかどうか確かめます。卵巣を刺激するエストロゲン、プロゲステロンというホルモンの濃度が関係しています。エストロゲンの濃度が高くあるべきときに低かったり、プロゲステロンの濃度が高くあるべきときに低かったりすると排卵障害を起こしてしまいます。こうした障害は生殖機能をコントロールするしくみの一部がうまく働かなくなって起こるもので、視床下部(脳の1領域)、下垂体、副腎、甲状腺、生殖器などの関与が考えられます。
卵管とは、卵巣から子宮へ卵子を運ぶ管のことです。卵管に炎症が起こったり、卵管が何らかの理由で塞がれたりすると卵子が移動しにくくなる、または卵子が移動できなくなってしまい、不妊症になります。
卵管が炎症を起こすと周囲と卵管が癒着したり、中がつまってしまい、受精することができません。卵管の障害は、過去の感染症(骨盤内炎症性疾患など)、子宮内膜症、虫垂破裂、骨盤内の手術などが原因で生じることがあります。子宮外妊娠が卵管内で起きた場合も卵管損傷の原因となります。構造的な障害により卵管が閉塞することもあります。こうした障害としては、子宮や卵管の先天的な異常、子宮筋腫、子宮内や骨盤内の通常なら独立している構造の間に生じた瘢痕による癒着などがあります。クラミジアや淋病などの感染症は、卵管に炎症を起こして卵子を通りにくくさせます。また、卵管水腫はそれらの感染症と密接に関わった病気です。卵管の先端が閉じ、卵管の中に感染症で生じた膿や水が溜まってしまうのです。また、感染症を抱えている場合はパートナーに感染してしまい、更に不妊症になる確率が高くなってしまいます。
また、子宮内膜症は子宮以外のところに子宮内膜が出来る病気で、卵管に子宮内膜が出来た場合、卵管がふさがれてしまいます。このように、卵管に問題を抱えていると受精が出来なくなり、その状態が続くと不妊症へと繋がっていきます。
妊娠の仕組みにおいて、重要なポイントとなるのが着床です。着床とは、受精卵が子宮に運ばれ子宮内に落ち着くことで、着床障害の場合、受精はするけれども子宮内に受精卵が落ち着かないため妊娠が出来なくなります。そのため、着床障害が起こると不妊症になってしまいます。
着床障害の原因は、代表的なものが2つあります。1つ目は、子宮が子宮発育不全であったり、奇形である場合です。子宮は胎児のときに作られますが、成長過程に異常があると奇形になったり、発育不全のまま大人になります。そしてもうひとつは、子宮筋腫や子宮内膜症などにかかっている場合です。
子宮筋腫とは、子宮の筋肉層の中に腫瘍ができる病気です。子宮筋腫は良性の腫瘍で転移することはほとんどありませんが、できる場所や大きさによって着床障害、ひいては不妊症を引き起こします。
排卵障害、卵管障害、着床障害という3つの障害からくる不妊症の原因がありました。もっとも多いのは、排卵障害ですが、卵管障害、着床障害のほかにもストレスやセックスレスなど様々な要素が不妊症の原因となることがあります。
排卵の際には子宮の入り口にあたる頸管から粘液が出て、精子が子宮内に入りやすくなります。 粘液の量が十分でなかったり、粘液の中に精子の運動を妨害するような成分が含まれていると、精子の数は正常でも子宮の中に入ることができず、妊娠しにくくなります。子宮頸部の粘液は、普段は濃厚で精子が侵入できないようになっていますが、排卵直前になるとエストロゲン値の上昇により、この粘液が透明でさらさらになります。その結果、精子は粘液内を通って子宮から卵管に入っていけるようになり、受精が行われます。感染症などが原因で、排卵の時期になっても粘液の状態が変わらないと、妊娠しにくくなります。精子に対する抗体が粘液に含まれている場合にも、精子が卵子に到達する前に抗体によって殺されてしまうため、妊娠の可能性は非常に低くなります。
機能性不妊症とは、原因不明の不妊症です。検査結果に異常はないのに妊娠できないというもので、不妊症のカップルのうち1割はこの機能性不全に悩まされています。
機能性不妊の特徴は原因がわからないだけに、最も効果的な治療法が東洋医学であり、鍼灸治療だと思っております。
女性は男性と違って性感がなくとも性交は可能ですからインポテンスに相当する状態はありませんが、腟の入り口、その他の性器に異常があって性交ができない場合には妊娠しません。卵巣嚢腫や子宮筋腫なども不妊症の原因になります。卵子の表面にある透明体を精子が貫通できないために不妊症が起こることなどが、体外受精の研究からわかってきました。 妊娠のしくみの研究は年々進歩していますから、不妊症の原因は将来さらに解明されるでしょう。
不妊症治療を受けているカップルでは、一方または両方が欲求不満や感情的ストレス、無力感、罪悪感を感じることがあります。希望を抱いては失望することを繰り返す場合もあります。感情的ストレスのため疲労や不安、睡眠障害、摂食障害、集中力の低下などが起こります。また、不妊症診断と治療に伴う経済的負担や時間的拘束が、夫婦の間で不和の原因となることがあります。こうした問題を軽減するには、医学的な問題がパートナーのどちらにあろうと、2人がともに治療のプロセスに関与し、情報を得ることが大切です。不妊症治療の成功率がどの程度であるかを把握し、また不妊症治療は成功するとは限らず、永遠に続けるわけにもいかないのを理解しておくことは、ストレスに対処する上で役立ちます。
不妊症は一般的には女性側に不妊症の原因があると思われがちですが、男性にも不妊症原因がある場合が非常に多いです。どのような障害が不妊症を引き起こすのかを理解して、不妊症治療に望むこころが重要です。日本産科婦人科学会では、定期的に夫婦生活があって避妊をしていないのに、2年以上妊娠しない状態を不妊症としています。不妊症はとかく女性側の問題として捉えられがちですが、実際に妊娠するのは女性であっても、妊娠という出来事は女性の卵子と男性の精子が結びついて、初めて成立するものです。不妊症の原因は男性にも女性にもほぼ同じ確率であります。
通常1回の射精で出る精液の量は2〜3mlで、その中に1億〜1億5000万くらいの精子が含まれています。この数が少ないと妊娠しにくくなり、2000万以下だと妊娠は困難といわれます。
精子の少なくなる原因としては、子どものときに"おたふくかぜ"に罹ったり、その他の病気で精巣が精子をつくる能力を失った場合や、精巣の上部にあって精子を成熟させる精巣上体が異常になった場合、あるいは精子の通り道の精管が閉塞している場合などさまざまです。
近年、食生活や生活環境の変化から成人男性の精子数が減少しているという研究結果が報告されており、WHO(世界保健機関)の発表によれば、精子の運動率も20年前と比べて80%から50%にまで低下しています。つまり、元気な精子をつくれない男性が確実に増えているのです。男性不妊症は決して少なくないです。男性不妊症の原因はいろいろと考えられます。
不妊症の男性側原因のうちで最も多い原因とされており、男性側不妊症の原因の90%を占めます。
| 数 | 精液1ml中に2000万匹以上 |
| 運動率 | 前進運動精子が50%以上 |
| 奇形率 | 15%以下 |
| 生存率 | 75%以上 |
精子形成機能障害の分類:
精子減少症:精液1ml中に精子が2000万匹以下
乏精子症:精液1ml中に精子が1000万匹以下
精子無力症:精子運動率が50%以下の状態
精子奇形症:正常形態精子率が30%以下
無精子症:精液中に精子が1匹もいない
精子の運動率や精液中の精子の数に問題がある場合を、精子形成障害といいます。精子形成障害の場合、精子の運動率が50%以下、精液1mlあたりの精子の数が2千万以下です。精子には運動性精子と不動性精子がありますが、精液中の精子のうち運動性精子が半分以下だと精子形成障害、不妊症の疑いがあります。精子形成障害の中には、無精子症や奇形精子症などがあります。無精子症は、精液中に精子がないというものです。精液中に精子がなくとも精巣中にある人もいます。
精子形成障害の原因は、ストレスや染色体異常にあるといわれています。仕事や家庭での様々なストレスが溜まると、精子が作られにくくなり、男性不妊症になります。
造精機能障害の原因:
精巣上体や前立腺、精嚢腺などの副性器が炎症で、精子の運動率を低下させている状態です。副性器障害特徴として、精液中に白血球が増加します。副性器障害の主な原因は、クラミジアや結核菌の感染です。
精管通過障害は精子形成障害よりは割合が低いですが、男性不妊症の原因のひとつです。
閉塞性無精子症の主な原因は、先天的なものと小児ヘルニアの手術による後遺症です。精子を含む精液が通常と逆方向に流れ、ペニスではなく膀胱に流れこむことがあります。この障害は逆行性射精と呼ばれ、糖尿病の男性や骨盤部手術を受けた男性に多くみられます。逆行性射精があると不妊症になることがあります。先天性のものや病気や事故の後遺症などによるものがあります。
性機能障害は性交時に勃起しないやうまく射精できないなど、性行為に何らかの障害がある状態です。身体的な原因だけではなく、ストレスや心の傷などメンタル面が原因になっていることも多々あります。
性機能障害の種類
勃起は起こるが射精出来ない状態。「膣内射精不能」、「早漏」、「逆行性射精」などがあります。
男性不妊症の検査は女性の不妊症検査に比べると、簡単で痛みを伴うこともほとんどありません。
排卵障害の原因となる病気には、チョコレート嚢腫や卵巣機能不全、卵巣機能低下などがあります。排卵障害は女性不妊症の原因の中で、最も多いものだといわれています。
不妊症の場合は、まずは自分自身で排卵が行なわれているかを確かめる必要があります。その方法として、基礎体温を測ることです。
排卵があるか、またいつ起きているかを知る目的で、安静時の体温(基礎体温)を毎日測定します。基礎体温の測定には、目覚めた直後が最も適しています。基礎体温が低くなるのが、排卵が近づいた徴候です。排卵が起こると、体温が0.5℃以上上昇します。ただし、こうした基礎体温の変動は排卵が起こる時期を正確に示すとは限らず、その精度はおおむね、予測排卵日から前後2日以内に排卵が起こるという程度です。基礎体温は、1ヶ月の中で高温期と低温期に分かれる二相性を示すので、基礎体温を測って排卵を調べることができます。基礎体温に変化があった場合は病院で妊娠検査を受けます。
排卵をより正確に知るには、超音波検査や排卵検査薬(排卵前24〜36時間にみられる尿中の黄体形成ホルモンの増加を調べるもの)があります。この検査薬は家庭での使用が可能で、数日間連続して尿を検査します。血液や唾液(だえき)の中のプロゲステロン値や、尿中に排出されるプロゲステロンの副産物の値なども測定することがあります。これらの値が大きく上昇していれば排卵が起きたとみられます。
排卵が正常に起きていることを確認するため、子宮内膜の生検を行うこともあります。排卵が起きたと考えられる日の10〜12日後に子宮内膜から少量の組織を採取し、顕微鏡で調べます。排卵後の正常な変化が認められれば、排卵が正常に起きたことがわかります。正常な変化が遅れている場合は、プロゲステロンがうまく分泌されていないか、正常に作用していない可能性があります。
過度の飲酒により、分解過程で発生するアセトアルデヒドという物質が精巣内に増加してしまうことがあります。 このアセトアルデヒドは非常に毒性が高く、精巣内に蓄積すると、精子をつくる能力を奪ったり、男性ホルモンの合成を抑制したりしてしまうことがあります。男性不妊症の方は避けるべきです。
タバコは男性の生殖機能に与える影響は精子の受精能力を低下させ、精子数の減少させ、精子のDNAを損傷します。
男性ホルモンは、ストレスの影響で、その分泌量が低下して、男性の精子数を減少させたり、精子の運動率を低下させたりして、不妊症になります。
環境ホルモンは体内において抗テストステロン作用を引き起こし男性の生殖機能や性衝動を引き起こすテストステロン作用を抑えます。精子の主成分であるたんぱく質や卵子との結合に必要な酵素にも多大なダメージを与え、精子の質を下げてしまう恐れがあります。今、不妊に悩むご夫婦が10組に1組ほどいると言われます。そのうち、女性に原因があるケースが45%、男性に原因があるケースが40%、原因不明のケースが15%と報告されています。男性不妊の割合は年々増加傾向にあり、一説には、環境ホルモンや活性酸素が増加に拍車をかけているのではないかと指摘されています。
不妊症の診断に、まず始めにしなければならないのは基礎体温表をみて、排卵の有無を判断します。したがって、子どもが欲しいなと思ったら基礎体温を測定することが、絶対の条件となります。そして、基礎体温表には夫婦関係を持った日や月経の期間とその時の量などを書き込んでおくと便利です。少なくとも3周期以上は測っておくことが大切なことです。そして、その基礎体温表で2相性を示し排卵が認められているのなら、不妊の原因が子宮の入り口の子宮頸部、子宮、卵管のいずれかに原因があるのではと推定されます。 先ず、不妊症ではと相談にきた場合、あなたの基礎体温表を診ながら問診することになるでしょう。過去の病歴や月経歴などを聞きます。そして、内診台に上がり双合診による子宮の位置や可動性などを調べます。また、腟鏡をもちい子宮腟部の炎症や感染の有無なども診ます。そして採血して、肝機能や腎機能の検査に加えて各種ホルモン値を測定します。
不妊症関連疾患として子宮筋腫、 子宮内膜症、クラミジア感染などが代表的な疾患があります。
不妊症の原因は指摘できないことが多いので、異常が治療可能な場合は原因疾患の治療を行い、異常が認められない場合はタイミング法をまず指導され、半年間試して無効ならば人工授精、ART(体外受精や顕微授精)が考慮されます。
不妊治療の新しい手法に生殖補助医療技術は盛んに用いられます。これには配偶者間人工授精(AIH)、非配偶者間人工授精(AID)など古くから行われていた方法も含まれます。
1978年、エドワード、ステプトー博士によって世界ではじめて成功した体外受精-胚移植法(IVF=ET)があります。これによって不妊治療は飛躍的な発展を遂げた背景があります。さらには配偶子卵管内移植法(GIFT)や精子が非常に少ない場合に1つの精子を、直接、卵子の中に注入する顕微授精法(ICSI)などの手技が行われるようになってきました。
配偶者間人工授精(AIH)は、夫の少ない精子を濃縮したり運動性のあるのを集め調整して、子宮内へ注入する方法です。排卵日にあわせて行うことはいうまでもありません。
非配偶者間人工授精(AID)は、夫が無精子症などで精子が得られない場合、健常な他の男性の精子を借りて子宮内に注入する方法です。この場合は、借りる精子の血液型などは夫に合わせることはいうまでもありません。
体外受精-胚移植法(IVF‐ET)は、卵管が詰まったりして卵管内での受精が見込めない場合に、卵子を取り出し、夫の精子を試験管で受精させ、その受精卵を子宮内へ戻す方法です。より多くの質の良い卵子を得るために排卵誘発剤が使用されます。体外で受精した卵が分割した余剰胚は凍結保存をして、次回に備えるという方法も行なわれるようになってきました。また、多胎妊娠を避けるということで移植する胚の数も3つまでと決められるようになってきました。
配偶子卵管内移植法(GIFT)は、どちらかの卵管がつながっていて、卵巣から得た卵子と夫の精子を腹腔鏡下にて直接卵管膨大部に注入して、そこで受精させる方法です。
この技術が進展することによって、妊娠に関する精子や卵子の細かなことが知られるようになってきました。
不妊症治療におかる顕微授精法(ICSI)は、1つの精子を取り出し、直接、卵子の中に注入して授精させる方法で、男性不妊症の究極の治療法といわれます。最近では、無精子症であっても、精巣内に精子細胞があれば授精が可能なところまできています。
不妊症の鍼灸治療症例 : 田中さん 男性 30才
結婚2年、時々インポテンスになる。奥さんの検査では、特に異常なく。精子検査結果では、精子の数は3,750万個/ml、精子の奇形が見られる、3分の一は死亡。診断の結果は、男性不妊症。
1998年12月14日から鍼灸治療を開始。取穴:腎兪、次髎、関元、足三里、三陰交。8回連続治療後、取穴をチャンジ。取穴:中極、三陰交、足三里。7回目で治療を終了。2週間後、奥さんはもう妊娠したと報告しに来た。精子再検査では、精子の数は8,000万個/ml、精子の奇形が見られない、3分の一は死亡だが、活動力は増強した。
不妊症鍼灸治療臨床経験: 不妊症鍼灸治療の主穴は腎兪、関元、三陰交で、副穴は中極、三陰交、足三里、地機、然穀、陰陵泉、気海。毎回主穴2〜3ヶ所、副穴1〜3ヶ所を使い、腎兪、関元穴は針の後に、お灸する。刺激は軽く、電気針、置針、20分間。1クールは15回程度。インポテンスも不妊症の原因の一つであるので、同じ治療方法で、インポテンスにも同様の効果がえられる。
不妊症鍼灸治療症例 : 石井さん 女性 34才
結婚10年、不妊。検査結果では両側の卵管は詰まっている。証は肝気不通、沖任不調に属する。取穴:関元、気海、水道、帰來、足三里、内関、太沖、三陰交、公孫、関元にお灸併用。電気針、20分間。19回目、終わった時点の検査では、両側の卵管の通気性良好。継続治療、26回目の時に、妊娠反応陽性。
不妊症の鍼灸治療臨床経験
北京中医針灸院では、多くの不妊症患者を完治してきました。今も多くの不妊症患者が通っていらっしゃいます。不妊症患者の一人一人の症状に合わせて、北京中医針灸院はきめ細かい針灸治療を行っています。
1. 卵管因子の治療
取穴、関元、気海、水道、帰來、足三里、内関、太沖、三陰交、公孫、関元にお灸併用。
電気針、置針。
2. 卵巣因子の治療
石関、陰交、胞門、子戸、足三里、子宮、血海、三陰交。関元にお灸併用。
電気針、置針、20分間。
3. 子宮内膜因子の治療
大赫、中極、血海、地機、三陰交。関元にお灸併用。
電気針、置針、20分間。
中国医学では、不妊症の原因は腎虚、血虚、寒邪、痰邪と考える。腎虚、血虚、寒邪の場合、針とお灸の併用が多い。
実は、数年前に私は二番目の子供をつくるとき、2年経ってもなかなかできなくて、女房と一緒に針、灸の治療をした後、二人目の我が子を胸に抱きしめることができました。針、灸のお陰です。
不妊症治療に欧米も鍼灸を取り入れ始めた。私はアメリカーのケンタッキー大学客員教授だった頃、ケンタッキー大学附属病院婦人科の医者から、百名ぐらい不妊症の患者を紹介してくれた。貴重な治療データを得ることができた。中国では不妊症の鍼灸効果のメカリズムに着目し、「江西中医大学」の研究結果では、兎に関元、気海、三陰交に電気針、2時間後に黄体生成ホルモンが最高値に達し、排卵反応も観察された。「上海第一医科大学」では、1961年から1982年まで、生理不順の患者に対して、鍼灸治療を行う過程の中で、排卵促進率は54.4%まで上がると分かった、生理不順患者の中、不妊症患者が妊娠したと報告した。研究結果では、鍼灸は不妊症患者の生殖内分泌機能に対する影響は大きく、黄体生成ホルモンに対する脳下垂体の反応を増強させ、排卵の促進に繋がった。脳下垂体の反応が増強した結果、子宮内膜の厚みも増加う?煤 また、鍼灸の免疫増強の働きで、免疫抗体が卵管の炎症、癒着などを修復し、卵管の開通につながった。
不妊症患者200例を治療した。妊娠成功したのは124名、妊娠失敗したのは76名だった。
現在、夫婦の10組に1組が不妊症であり、原因の割合は男性4割・女性6割といわれています。辛いホルモン治療や莫大なお金のかかる人工授精、さまざまな治療法を試してみたけれど効果が無かった等、他の人に相談もできずお悩みの方は大勢いらっしゃると思います。
悩んだときは針治療 東京都の会社員である守屋美弥子さん(32)も、やはり結婚後5年間子宝に恵まれなかった一人。病院では卵管異常のため不妊症と診断されて以来、薬物治療や人工授精など様々な治療を試してきましたが、努力の効果も得られず、半ば諦めかけていました。そんな時出会ったのが、新橋「北京中医鍼灸院」の康少洪(こう・しょうほん)氏による中国針治療です。 丁寧な脈診、問診、聞診、望診を経て守屋さんが受けた治療は、卵管(卵子の通り道)を広げ、働きを促進するツボ中極(腹部)の刺激と、卵子の子宮に着床をスムーズにする関元などのツボ子宮穴の刺激を組み合わせた治療でした。通常の治療ではマニュアルに従ったツボ刺激が主ですが、康先生の治療はその日の健康状態を考慮し有効なツボ刺激を行うので、一人として同じ治療法の患者さんはいないのです。ツボに刺した針の上にはお灸が据えられます。一回の治療時間は約1時間。守屋さんはこうした組み合わせ治療を続けることによって、昨年夏、幸いにもお子さんを授かることができました。現在では、治療のために断念していた趣味も再開し、健やかで充実した生活を過ごしてらっしゃいます。
この組み合わせ治療は、古来中国より不妊症の治療として用いられていた伝統的な方法で、欧米に広まったのは約5年前。薬物治療や人工授精、体外受精などを経ても、効果の無い不妊症には針や漢方の治療が効果的で、欧米でも、日本でも、見直され始めています。康氏の鍼灸院では、この「組み合わせ針治療」が欧米に広まる2年も前から、国内では初めて同治療法を導入し、現在も普及に努めているのです。これまでに約200人余りの不妊治療を行い、その内治療後3ヶ月目に妊娠に至った方が112名。半年後に妊娠された方が117名でした。不妊でお悩みの方には朗報ですね。 康氏の中国針は、本来持つ自分のカラダの機能を回復させてくれるもの。私たちのカラダは本当にデリケートで、本来はストレスや環境の変化に弱いものです。また、それらが原因でカラダの機能が眠ってしまったり、低下してしまうこともあります。カラダ本来の力を目覚めさせ、軌道修正をしてくれる中国針を、不妊治療の選択肢として組み込んでみてはいかがでしょうか。あなたが我が子を胸に抱きしめる、幸せな瞬間はそう遠くはないはずです。