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線維筋痛症候群

線維筋痛症候群の鍼灸治療

線維筋痛症候群の原因

線維筋痛症候群の圧痛点|線維筋痛症候群【整形外科系】
線維筋痛では圧痛がみられる圧痛点があります。図に示す18カ所のうち少なくとも11カ所以上に圧痛があれば線維筋痛

線維筋痛はいくつかの病気の総称ですが、いずれも筋肉靭帯などの軟部組織にうずくような痛みとこわばりを伴います。

線維筋痛という名称は、いくつかの関連疾患を表す際に使用されます。これらの病気には、全身性線維筋痛原発性線維筋痛症候群続発性線維筋痛症候群限局性線維筋痛顔面筋疼痛症候群などがあり、それぞれ異なる意味がこめられています。以前は、これらの病気はまとめて結合組織炎線維筋炎症候群などと呼ばれていましたが、炎症は起こっていないので組織炎筋炎といった呼び方は現在では使われなくなりました。

全身性線維筋痛は、女性が男性よりも約7倍多く発症し、痛みこわばりが広がり、全身痛む病気です。原発性線維筋痛症候群は、全身性線維筋痛のバリエーションの中では最も多く、若いまたは中年期の女性に起こり、基礎疾患がありません。

続発性線維筋痛症候群全身性線維筋痛の1種で、甲状腺機能低下症などの基礎疾患によって起こります。全身性エリテマトーデス関節リウマチといった病気が線維筋痛を合併することもありますが、これらの病気は線維筋痛の原因となる基礎疾患ではありません。

限局性線維筋痛は、特にあご筋肉など数カ所の特定の領域で疼痛こわばりを生じます。この病気は男性に幾分多く発症します。おそらく、職業やスポーツなどで、男性の方がより肉体的に激しい活動に従事することが多いためと考えられています。ときには、限局していた痛みが徐々に広がって、全身性線維筋痛になることもあります。顔面筋疼痛症候群限局性線維筋痛の1種で、疼痛はさまざまな部分に起こります。このうち、側頭下顎部(顎関節の障害を参照)に起こるタイプでは、顔面の両側にある咀嚼(そしゃく)筋が侵されて、痛みと圧痛を生じます。

線維筋痛は、生命にかかわる病気ではありませんが、持続する痛みは、生活に支障を来します。

全身性線維筋痛の原因は通常は不明です。原発性線維筋痛症候群も原因は不明です。全身性線維筋痛は、肉体的または精神的ストレス睡眠不足、反復する疲労外傷、慢性的に湿気寒冷にさらされる気候、などによって悪化します。続発性線維筋痛症候群では、原因となる基礎疾患がわかっています。この症候群は、ある感染症ライム病など)や甲状腺機能低下などに合併して起こります。そのほか、関節リウマチ全身性エリテマトーデスといった自己免疫疾患と同時に発症したり、これらの病気が線維筋痛の症状を増強することがあります。

限局性線維筋痛は、しばしば仕事やレジャーで筋肉を酷使した結果として起こります。顔面筋疼痛症候群のうち側頭下顎部に疼痛が起こるタイプは、特に就寝時に歯を食いしばったり歯ぎしりをすることが原因で起こります。

 

線維筋痛症候群では、全身に及ぶ慢性の痛みがこの病気の特徴です。シェーグレン症候群の患者さんでの合併の割合はわかりませんが、10人に1人程度はあるのではないかと思われます。
線維筋痛症候群の場合、首・肩・腰・手足の筋肉・関節がこわばったり、痛んだりするだけでなく、多彩な自覚症状があるのに、血液検査やレントゲン検査では特に異常が認められません。
線維筋痛症候群の患者さんは、医師から何も異常はないといわれて、医療不信になることさえあります。
線維筋痛症候群では特有の圧痛点(押さえると痛む場所)が18ヶ所あります。このうちの11ヶ所以上で痛みがあれば診断できます。

線維筋痛症候群の症状

全身性線維筋痛の場合、うずきを伴うこわばりや痛みは徐々に現れます。限局性線維筋痛では、痛みは筋肉に負荷がかかった後に突然起こり、鋭く痛みます。どちらも痛みは疲労、負荷、酷使によって悪化します。指先で押すと圧痛を感じる独立した特定の筋肉の領域があります。このような部位を圧痛点または発痛点といいます。どちらも圧痛がありますが、発痛点では痛みが遠くへ放散します。発作の間は、筋肉は硬くなりけいれんを起こすこともあります。筋肉、腱、靭帯といった軟部組織が侵されます。胸郭太ももは、特に関節痛みを起こしやすい部分です。

原発性線維筋痛症候群は、広範囲の痛みを起こすのが典型的で、睡眠不足不安感うつ状態、疲労、過敏性腸症候群便通障害: 過敏性腸症候群を参照)などの症状をしばしば伴います。

顔面筋疼痛症候群で、側頭下顎部が痛むタイプでは、口が完全には開けられなくなったり、また、口を開けると痛むようになります。就寝中に歯を食いしばったり歯ぎしりをしていると、起床時に頭痛を引き起こすこともありますが、昼間に活動しているうちに治まります。ときには、歯の食いしばりや歯ぎしりは1日中続きます。

線維筋痛症候群鍼灸治療法

線維筋痛症鍼灸治療症例と臨床経験

線維筋痛症候群の鍼灸治療症例線維筋痛症候群50名、取穴:阿是穴。肩―肩髃、肩貞,腕、指関節―陽溪、腕骨、合穀、液門,肘関節―曲池、天井,股関節―環跳、沖門、髀関,膝関節―膝眼、委中、足三里、陽陵泉,足首、足指関節―太沖、解溪、昆明、丘虚,頚椎関節―風池、風府、大椎,腰関節―腎兪、大腸兪、命門。お灸併用。電気針50分間。

線維筋痛症候群の鍼灸臨床経験:痛みに対する鍼灸の効果は、絶対的です。線維筋痛症候群にも鍼灸の効果が非常によいです。しかし、続発性線維筋痛症候群の場合、原因治療も必要です。

線維筋痛症候群鍼灸治療のメカリズム

外周神経への影響

針刺激では、周囲神経の痛覚神経の痛み信号の伝達を遮断することによって、脊髄の傷害性刺激信号に対しての反応を抑制します。

中枢神経への影響

針刺激では、痛み信号の伝達及び感受を抑制し、脳の鎮痛システムを興奮することによって、鎮痛効果を発揮します。

中枢神経の伝達物質への影響

針刺激では、脳のエンドルフィンを増やし、脳のカテコールアミンは減らし、また、脳のモルヒネをも増やします。これらの総合作用によって、鎮痛効果が得られます。

線維筋痛症候群鍼灸治療効果

線維筋痛症候群50名、完治したのは30名、有効率88%。

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