変形性腰椎症
変形性腰椎症は脊椎に老化性変化が起こり、椎間板が狭くなり、椎体が反応性に骨棘形成(椎体の角がとがってくること)をきたしてきます。ひどいときは、隣接する椎体が骨棘によって架橋されてしまいます。これが腰椎に起こって腰痛の原因となった場合を変形性腰椎症といいます、頚椎に起こって肩こりの原因となった場合を変形性頸椎症といいます。
変形性腰椎症の場合、同じような骨X線像を呈しながら、腰痛を起こさない人もいます。老化自体は生理的変化ですが、それに加えて姿勢がわるいとか、背筋が弱いなどがあると、変形性腰椎症の症状が出てくると考えられます。
変形性腰椎症は静止している状態から動き始めるときがつらく、したがって朝起きぬけに腰痛が強かったり、座位から立ち上がるときが痛みますが、すこし動くとやや楽になります。一般には冷えると痛みが強くなります。
変形性腰椎症の鍼灸治療症例:変形性腰椎症患者91名,男性62名,女性29名,年令は61歳から85歳まで。鍼灸取穴:両側の腰眼、大腸兪、腎兪、委中、崑崙。坐骨神経痛の場合は環跳、承扶、陽陵泉を追加。電気針、20分間後、吸い玉20分間。
変形性腰椎症の鍼灸臨床経験:変形性腰椎症の治療方法はたくさんありますが、手術以外の保存療法はやはり鍼灸治療が一番効果的です。欧米でも、人気が高く、年間百万の変形性腰椎症患者が鍼灸治療を受けています。私は整形外科医のときから、変形性腰椎症患者に鍼灸治療を第一治療方法として、選ぶべきだと主張してきました。あまりにも効果的な方法であるからです。鍼灸取穴は大体:両側の腰眼、大腸兪、腎兪、委中、崑崙。坐骨神経痛の場合鍼灸は環跳、承扶、陽陵泉も。電気針、20分間後、吸い玉20分間。ただ、針はある程度の深く刺すのは必要です。
頑固な変形性腰椎症の場合、手技で脊椎矯正も必要で、神経根の圧迫を解除できます。
鍼灸刺激では、周囲神経の痛覚神経の痛み信号の伝達を遮断することによって、脊髄の傷害性刺激信号に対しての反応を抑制します。
鍼灸刺激では、痛み信号の伝達及び感受を抑制し、脳の鎮痛システムを興奮することによって、鎮痛効果を発揮します。
鍼灸(針)刺激では、脳のエンドルフィンを増やし、脳のカテコールアミンは減らし、また、脳のモルヒネをも増やします。これらの総合作用によって、鎮痛効果が得られます。手技で脊椎矯正も必要で、神経根の圧迫を解除できます。
変形性腰椎症91名、痛みなくなったのは68名、有効率は88%