鍼灸、針灸

強直性脊椎炎「AS」

強直性脊椎炎と中医 (通院困難な方は、漢方相談にも。院長のお勧め⇒)

強直性脊椎炎について

強直性脊椎炎とは脊椎や大きな関節の炎症で、こわばり感と疼痛を引き起こす状態です。
脊椎や仙腸関節、股関節や肩の関節などに炎症が起こるいくつかの病気をまとめて脊椎関節炎と呼びますが、強直性脊椎炎はその中の代表的な病気です。
強直性脊椎炎リウマチ類似の病気といわれていますが、原因は不明です。強直性脊椎炎になりますと、椎骨同士がくっついて動かなくなり、脊柱は1本の棒のようになります。仙骨と腸骨の間の仙腸関節から始まり、腰や背中の痛みの原因となります。強直性脊椎炎が進行するにつれ脊柱の動きはわるくなります。強直性脊椎炎「AS」症状の変化から初期強直性脊椎炎、活動期強直性脊椎炎、鎮静期強直性脊椎炎に分けられます。
強直性脊椎炎の発症は男性が女性に比べて3倍多く、そのほとんどが20〜40歳で発症しています。強直性脊椎炎の原因は不明ですが、家族で、遺伝的因子が関与していると思われます。両親または兄弟姉妹が強直性脊椎炎である人は、そうでない人の10〜20倍多く発症します。

強直性脊椎炎に対する当針灸院(鍼灸院)の取り組み

当針灸院(鍼灸院)の強直性脊椎炎の治療目的は、強直性脊椎炎患者のできるかぎりの回復の機会を提供することと強直性脊椎炎の完全な回復までの時間を短縮することです。
強直性脊椎炎の治療は、西洋医学以外に東洋医学の治療も効果があります。当院長は強直性脊椎炎患者の期待に応えるため、25年間、強直性脊椎炎の治療に力を入れて、試行錯誤の末、独自の電気針治療法を開発しました。そして良い成果を上げています。1990年4月から2008年10月の間、当針灸院(鍼灸院)で鍼灸治療を受けた強直性脊椎炎の患者さん330名を統計しましたところ、完治したのは175名でした。多くの患者は5−6回に治療で、こわばり感と疼痛がかなり軽減されました。
強直性脊椎炎の症状が頑固なため、当針灸院(鍼灸院)の治療方法もそれに応じて、多様に渡って行います。当院は中医学的な弁証論治の基本を元に、特殊な電気針治療法を組み合わせることで、最大限の効果を引き出します。そして強直性脊椎炎の痛みとこわばりなどの症状の解消は強直性脊椎炎患者さんの生活の質を向上させるのに役に立っています。
もう一つ注目すべき点は針灸治療を受けて治った強直性脊椎炎患者175名の中、強直性脊椎炎の再発した方がいませんでした。針灸治療は強直性脊椎炎の再発予防にも効果があることが分かりました。

強直性脊椎炎の原因

強直性脊椎炎の原因は現在も不明です。様々な研究を行っておりますが、今のところ強直性脊椎炎の原因はわかっていません。しかし最近の研究から特定の細菌感染がこのHLA-B27との関連性が注目されています。強直性脊椎炎「AS」の発症する誘因もまた分かっておりません。

強直性脊椎炎の症状

強直性脊椎炎の初発部位は、腰痛46.0%、背部痛9.6%、臀部・座骨神経痛 6.2%、頸部痛6.2%で、股・膝・足・肩関節などの末梢関節炎で発症したものがそれぞれ28.1%、11.0%、8.2%、6.0%あります。
強直性脊椎炎症状は背部痛ですが、激しさは人によって異なり、また同じ人でも発作によって痛みの程度はさまざまです。疼痛は夜や朝に悪化することがあります。早期のこわばり感は体を動かすと改善することもよくみられます。腰痛やそれに伴う筋のれん縮は、前屈するとしばしば和らぎます。このため、強直性脊椎炎「AS」の人はしばしば前屈姿勢になり、その体勢が固定してしまいます。このほか、脊椎が著しく真っすぐになり、硬直してしまう人もいます。
背部痛に伴って食欲不振、体重減少、疲労感、貧血などがみられます。肋骨と脊椎をつなぐ関節に炎症が認められれば、深呼吸しようとしても痛みのせいで胸が拡張できなくなります。ときおり、股関節膝関節肩関節などの大きな関節から痛みが始まります。
強直性脊椎炎患者の3分の1は軽度の炎症を繰り返し発症しますが、通常は視力は損なわれません。少数の患者では、大動脈弁の炎症が永久的な弁の損傷を起こします。もし損傷を受けた脊椎によって神経脊髄が圧迫されると、その神経の支配域でしびれ、脱力、疼痛が生じることがあります。まれに馬尾症候群を合併します。

  1. 強直性脊椎炎の全身症状:全身症状は、初期に体重減少、食欲不振、疲労感、発熱、貧血などが起こります。
  2. 強直性脊椎炎の全身症状:骨格外症状としては、眼に現れる急性虹彩炎があります。また大動脈弁閉鎖不全を起こしたり、まれですが脊椎骨折や頸椎の骨折・亜脱臼による神経症状を起こすこともあります。
  3. 強直性脊椎炎の骨格症状:骨格症状は、徐々にあるいは突然、腰背部痛が現れます。長い安静後に悪化し、軽度の運動で改善します。靭帯付着部炎による、関節外あるいは関節近くの骨の圧痛が病気の初期にみられます。また、股関節や肩関節など躯幹に近い部位の関節に痛みや運動制限が起こります。胸部に起こるさまざまな関節炎のため、胸郭を十分拡張できないことに気づく患者さんもいます。関節症状が進行すると、最終的には強直になります。脊柱に強直の変化が進行すると、脊柱全体に運動制限が現れ、前屈みなどの動作が困難になります。

強直性脊椎炎の検査と診断

強直性脊椎炎症状のパターンと脊椎や侵された関節のX線検査を基に診断をします。このときX線画像では、脊椎と寛骨の間にある関節(仙腸関節)の侵食や脊椎のこわばり感の原因となっている椎骨間の骨橋が認められます。赤血球沈降速度の値が高ければ、炎症を起こしている可能があります。特異的遺伝子であるHLA-B27は患者の約90%に認められますが、この遺伝子は健康な白人の約6〜7%に認められるため、決定的な診断材料とはなりません。

強直性脊椎炎の診断ポイント
  • 若年者(40歳以下)
  • 神経学的所見に乏しい頑固な項・胸・背・腰・臀部痛(坐骨神経痛、肋間神経痛……)
  • 靱帯付着部の疼痛:坐骨結節、大腿骨大転子、脊椎棘突起、鎖骨、肋骨、腸骨棘、腸骨稜、恥骨結合、踵骨(アキレス腱や足底腱膜付着部)
  • 疼痛は安静によっては軽減せず、むしろ運動で軽減する
  • 朝に症状(疼痛、こわばり)が強い
  • 同じ姿勢の継続が辛い、仰臥位や寝返りが辛い
  • 前傾姿勢、歩容異常(肩前方突出・伸展位、股関節外転位)
  • 胸腰椎可動域制限
  • 腹式呼吸(胸郭拡張制限)
  • 症状の波が激しい
  • 外傷、感染、通風・偽通風、RAが否定される激しい単関節炎
  • 虹彩炎の既往
  • 家族歴
  • 赤沈、CRP(初期には免疫学的検査で異常値を示すことは少ない)
  • 仙腸関節の単純X線

強直性脊椎炎の西洋医学治療

強直性脊椎炎の西洋医学治療は根治療法もなく、病気をよく理解し個々の病状を把握した上で、炎症(痛み)を抑えながら、積極的に体を動かすことが主体となります。こうすることにより不良肢位(脊椎前屈など)での強直を抑制・防止、あるいは遅らせることが可能です。

強直性脊椎炎の経過と見通し

強直性脊椎炎多くの人では多少の機能障害は残るものの、普通の生産的な生活を送ることができます。中には、強直性脊椎炎「AS」症状がどんどん進行して重度の変形を来すこともあります。
強直性脊椎炎のリハビリの長期的な目標は適切な姿勢でいられるようにすることと背筋が十分に強くなるようにすることです。毎日の運動で筋肉を強化し、曲がっている方向とは反対の方向に動かします。たとえは、本を読んでいるときなどにうつぶせになってひじで支える姿勢は、1日のうち何回か取る姿勢です。この姿勢では背中が伸びていて、背骨の曲がりすぎを予防することができます。

強直性脊椎炎の鍼灸治療法

強直性脊椎炎の鍼灸治療症例と臨床経験

強直性脊椎炎の鍼灸治療症例 強直性脊椎炎患者さん330名。取穴:大椎、風門、肝兪、脊中、命門、腎兪、関元兪、膀胱兪、次髎、環跳、曲池、委中。

強直性脊椎炎の鍼灸治療臨床経験 :当針灸院(鍼灸院)では、多くの強直性脊椎炎患者の症状を回復、或いは改善してきました。今も多くの強直性脊椎炎患者が通っていらっしゃいます。 強直性脊椎炎患者の一人一人の症状に合わせて、当針灸院(鍼灸院)はきめ細かく針灸治療行っています。針灸治療では、強直性脊椎炎患者の生活の質と予後は比較的良好です。大多数の強直性脊椎炎患者は普通の生活が可能になりました。強直性脊椎炎の痛みや痺れなどは針とお灸で、早い段階で、緩和される方が多いです。

強直性脊椎炎の鍼灸治療メカリズム

強直性脊椎炎患者の異常免疫を抑えると考えられます。

強直性脊椎炎の鍼灸治療効果

強直性脊椎炎患者330名、完治したのは175名、有効率は63%でした。

自己免疫疾患・膠原病の針灸治療

間質性肺炎 関節リウマチ 強皮症 ベーチェット病 シェーグレン症候群 強膜炎 全身性エリテマトーデス 側頭動脈炎 原田病 ぶどう膜炎 虹彩毛様体炎 強直性脊椎炎 クローン病 多発性硬化症 重症筋無力症 自己免疫性肝炎

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