強直性脊椎炎「AS」
強直性脊椎炎「AS」はリウマチ類似の病気といわれていますが、原因は不明です。椎骨どうしがくっついて動かなくなり、脊柱は1本の棒のようになります。仙骨と腸骨の間の仙腸関節から始まり、腰や背中の痛みの原因となります。
強直性脊椎炎「AS」が進行するにつれ脊柱の動きはわるくなります。強直性脊椎炎「AS」症状の変化から初期、活動期、鎮静期に分けられます。インドメタシン(非ステロイド性消炎薬)が比較的効きますが、できるだけいい姿勢をとり、背骨が固まっても不自由が少ないようにします。
強直性脊椎炎「AS」は脊椎や大きな関節の炎症で、こわばり感と疼痛を引き起こします。
強直性脊椎炎「AS」の発症は男性が女性に比べて3倍多く、そのほとんどが20〜40歳で発症しています。原因は不明ですが、家族で、遺伝的因子が関与していると思われます。両親または兄弟姉妹が強直性脊椎炎「AS」である人は、そうでない人の10〜20倍多く発症します。
強直性脊椎炎「AS」は軽度から中等度の炎症の再燃と、ほとんど無症状の時期が交互に現れます。
初発年齢は、男性が平均23.0歳(9〜52歳)、女性が平均24.8歳(11〜46歳)で、20歳以下での発症が44.7%、30歳以下が82.7%と、ほとんどが10代、20代で発症している。ASは症例により多彩な病状経過をとるために予後の予測が困難な疾病であるが、患者自身の印象によるその後の病状経過については、進行・増悪型1.7%、多周期型35.0%、初期増悪→プラトー型43.3%、単周期型20.0%であった。
高齢患者の大部分が40歳を過ぎて病勢が鎮静化したという印象を持っているようである。しかし、50歳を過ぎてから臨床症状および血液検査所見ともに悪化する例も稀にみられた。
初発部位は(重複あり)、腰痛46.0%、背部痛9.6%、臀部・座骨神経痛 6.2%、頸部痛6.2%で、股・膝・足・肩関節などの末梢関節炎で発症したものがそれぞれ28.1%、11.0%、8.2%、6.0%あり、診断に当たっては、「脊椎炎」とは言うものの末梢関節炎で発症する場合も少なくない点に留意すべきである。
その他、それまで激しい痛みをほとんど感じることなく、中年以降になって脊柱可動域制限の主訴で医療機関を初めて訪れた例、ブドウ膜炎が先行した例なども僅かに見られた。
アキレス腱付着部、足底腱膜付着部、大腿骨大転子部(中殿筋付着部)、腸骨稜、棘突起その他のいわゆる靱帯付着部の疼痛・圧痛は、経過中に出現することはあっても初発症状としては稀のようである。初発時に発熱がみられた例は2.7%あり、比較的重症例に多かった。
ほとんどの強直性脊椎炎「AS」症状は背部痛ですが、激しさは人によって異なり、また同じ人でも発作によって痛みの程度はさまざまです。疼痛は夜や朝に悪化することがあります。早期のこわばり感は体を動かすと改善することもよくみられます。腰痛やそれに伴う筋のれん縮は、前屈するとしばしば和らぎます。このため、強直性脊椎炎「AS」の人はしばしば前屈姿勢になり、その体勢が固定してしまいます。このほか、脊椎が著しく真っすぐになり、硬直してしまう人もいます。
背部痛に伴って食欲不振、体重減少、疲労感、貧血などがみられます。肋骨と脊椎をつなぐ関節に炎症が認められれば、深呼吸しようとしても痛みのせいで胸が拡張できなくなります。ときおり、股関節、膝関節、肩関節などの大きな関節から痛みが始まります。
強直性脊椎炎「AS」患者の3分の1は軽度の眼の炎症を繰り返し発症しますが、通常は視力は損なわれません。少数の患者では、大動脈弁の炎症が永久的な弁の損傷を起こします。もし損傷を受けた脊椎によって神経や脊髄が圧迫されると、その神経の支配域でしびれ、脱力、疼痛が生じることがあります。まれに馬尾症候群を合併します。
強直性脊椎炎「AS」症状のパターンと脊椎や侵された関節のX線検査を基に診断をします。このときX線画像では、脊椎と寛骨の間にある関節(仙腸関節)の侵食や脊椎のこわばり感の原因となっている椎骨間の骨橋が認められます。赤血球沈降速度の値が高ければ、炎症を起こしている可能があります。特異的遺伝子であるHLA-B27は患者の約90%に認められますが、この遺伝子は健康な白人の約6〜7%に認められるため、決定的な診断材料とはなりません。
強直性脊椎炎「AS」多くの人では多少の機能障害は残るものの、普通の生産的な生活を送ることができます。中には、強直性脊椎炎「AS」症状がどんどん進行して重度の変形を来すこともあります。
強直性脊椎炎「AS」のリハビリの長期的な目標は適切な姿勢でいられるようにすることと背筋が十分に強くなるようにすることです。毎日の運動で筋肉を強化し、曲がっている方向とは反対の方向に動かします。たとえは、本を読んでいるときなどにうつぶせになってひじで支える姿勢は、1日のうち何回か取る姿勢です。この姿勢では背中が伸びていて、背骨の曲がりすぎを予防することができます。
強直性脊椎炎「AS」鍼灸治療症例 :強直性脊椎炎「AS」患者さん33名。取穴:大椎、風門、肝兪、脊中、命門、腎兪、関元兪、膀胱兪、次髎、環跳、曲池、委中。
強直性脊椎炎「AS」鍼灸治療臨床経験 :鍼灸は強直性脊椎炎「AS」の痛みや生活の質の改善には、とくに効果がよいでしょう。
強直性脊椎炎「AS」患者の異常免疫を抑えると考えられます。
強直性脊椎炎「AS」患者33名、有効率は63%でした。